競艇の大会最終日の最終レースとなる「優勝戦」は最も注目度の高いレースです。

優勝戦に出走している選手は大会中で最もモーターや調子が良くだけではなく、普段のレースより気合が入っていたりと精神面も大きく異なります。

今回の記事では、優勝戦に合わせた予想方法やオススメの舟券の買い方を紹介します。

結論から言うと、優勝戦はインコースの勝率が通常のレースよりも高くなります。

優勝戦の基本は本命狙い

大会最終日の最終レースとなる競艇の優勝戦は、「当日の負け分を取り戻す」
「勝ち分をさらに増やしたい」等、様々な理由からいつもより大きな金額を賭ける人が多くいます。

大穴を狙う人も少なからず存在しますが、優勝戦で大穴狙いするのはかなり危険です。

競艇の優勝戦は基本的に「本命狙い」が良いと言われています。

優勝戦は1コース勝率が大幅に上がる

優勝戦で本命狙いをオススメする最大の理由が「1コース勝率の高さ」です。

競艇のレースは左回りなのでインコースが有利となります。さらに、優勝戦のインコース勝率は全てのレース場で「平均より大幅に上がる」といった特徴があります。

インコースが最も強いと言われている大村競艇場の1コースの平均勝率は「8.50前後」、1着率は「約65%」です。

しかし、優勝戦のみのデータを見ると、1コース勝率は「9.10前後」、1着率は「約82%」となっています。

1コースの勝率・1着率がここまで上昇する事を考えると、穴狙いが当たる可能性はかなり低いと判断する事が出来ます。

「インコースが強い大村だけじゃないか?」と考えて、インコースが最も弱いと言われている戸田競艇場のデータも調べてみました。

戸田競艇場の1コースの平均勝率は「7.30前後」、1着率は「約48%」でした。一方、優勝戦のデータは勝率が「7.70前後」、1着率が「約60%」でした。

大村競艇場と比較すると上がり幅は少なくなっていますが、それでも優勝戦の1コース勝率は上がっていました。

逆に、1号艇以外の2~6号艇が優勝戦で1着になる確率はレース場によって多少前後しますが「20~40%程度」でした。

40%あれば穴狙いが出来ると勘違いしてしまいそうになりますが、この40%「2~6号艇の5艇の1着率を合わせた数値」です。

各艇ごと1着率を見てみると「10%以下」になるレース場がほとんどです。

1号艇とそれ以外の艇の1着率を比較すると、本命狙いの方が安定して舟券を的中させられる事がわかると思います。

優勝戦は1号艇1着固定をメインに予想していく

優勝戦の予想を行う際には、最も勝利する可能性が高い1号艇を軸にする事が基本となります。

まず始めに、1号艇と2号艇の選手の平均・今節スタートタイミングを比べて2号艇が大幅に遅れないかどうか判断します。

2号艇のスタートタイミングが遅くなると、3コースより外の艇に直まくりをされたり、1マークで1号艇の壁になる事が出来なくなります。

1マークで2号艇の壁がなくなるだけで外側の艇のまくり・まくり差しが決まりやすくなります。

1マークで2号艇の壁があるかないかで1号艇の勝率は大きく異なります。2号艇のスタートが遅れそうと判断した場合は、舟券購入を見送っても問題ありません。

次に確認するが、他の艇の得意な決まり手です。

レース展開を予想する時には、2号艇の選手の得意な決まり手は重要となります。

2号艇の選手が差しが得意な場合は、1マークで差しを試みる可能性が高くなります。

他の艇は1号艇と2号艇の外側を旋回する可能性が出てきます。

逆に、2号艇の選手がまくりを得意としている場合は、1マークを全速で旋回する可能性が高くなります。

他の艇はターンマーク付近の最内を差しやすくなります。

1号艇は、最も驚異となる2号艇をブロックしながら1マークを旋回する事が多いです。

レース展開を予想する際には、2号艇の選手にも注目しましょう。

時間に余裕がある場合は、各艇の今節の決まり手を調べてみるのもアリです。

前付けがあった場合は荒れる可能性が高くなる

普段は前付けをしない選手でも、優勝戦になると前付けで1つでも内側のコースに進入しようと試みます。

レース前に行われる展示航走で成功失敗を問わず、前付けをしようとした選手がいた場合は注意してください。

前付けがあると内側の艇の進入が深くなり、レースが荒れやすくなります。

荒れる優勝戦を望んでいる場合は問題ありませんが、本命狙いをしたい場合は舟券購入を回避しましょう。

購入点数を絞って資金配分を活用する

舟券がハズれる事を恐れて購入点数を広げる人が多くなるのも優勝戦の特徴です。

大穴狙いであれば、取りこぼさないように購入点数を広げても問題ありません。

しかし、今回オススメする優勝戦の本命狙いは、購入点数をある程度絞る事が必要となります。

優勝戦は、普段のレースよ人気決着になる可能性が高いので2連単は「1~2点」、3連単は「4~8点」が目安となります。

基本的に本命狙いは払戻オッズが低くなります。

たまに購入金額より払戻金額の方が少ない「トリガミ」になる状況が出てきます。

そんな時に使用するのが「資金配分」です。

2点購入したい時の払戻オッズが「2.0倍」と「4.0倍」とします。

均等買いで2点購入すると「2.0倍」の舟券が当たってしまった場合、払戻金額と購入金額が同じで儲ける事が出来ないので、2.0倍の舟券は購入する事が出来ません。

しかし、「2.0倍」に200円、「4.0倍」に100円と賭けると、どちらが当たっても払戻金額は「400円」でプラスの金額も「100円」にする事が出来ます。

わかりやすいように今回は少ない金額で説明しましたが、資金配分を活用して「当たった時の払戻金額を同じぐらいに揃える」事を意識しましょう。

そうする事で、払戻オッズが低い事が原因で購入出来なかった舟券も問題なく購入出来るようになります。

また、資金配分で払戻金額を平らにしているので、「○号艇より△号艇が来た方が払戻金額が高かったのに!」という競艇あるあるをなくす事も出来ます。

3連単の3着は流した方が良い?

優勝戦は1号艇が1着になる確率が高くなっていますが、逆に3着はどの艇になってもおかしくない状況となっています。

優勝戦に出走する選手は、大会に参加した40~50名の選手の中の上位6人なので、3着をピンポイントで予想するのが困難です。

実際に、優勝戦のデータを見ると2~6号艇の3着率は差が小さくなっています。

自信がある時は3着を絞っても問題がありませんが、あまり自信がないという時は流して全通り購入した方が無難です。

まとめ

競艇の優勝戦は、1コースの勝率・1着率が普段のレースより高くなる事から本命狙いがオススメです。

しかし、3着は混戦になる事が多いので、流して全通り購入した方が的中率と回収率は安定しやすくなります。

優勝戦で本命狙いをする際は、資金配分を活用して払戻オッズが低い組み合わせを買う事もしっかりと検討しましょう。

優勝戦でなかなか勝てなかったという人は今回の記事を参考に本命狙いで勝負してみてはいかがでしょうか。