競馬ユーザーの中で度々議論されているのが「馬連か馬単どっちがいい?」という話題です。
もちろん、それぞれ異なるメリット・デメリットがあるので「完全にこっちがいい!」という優劣は付ける事は出来ません。
それでも、毎回馬連派と馬単派は熱い討論をしています。
そこで今回は、馬連か馬単どっちがいいのか考察をした結果をまとめてみました。
基本的には馬連で問題なし!場合によっては馬単の方が美味しい
考察した結果の結論から先に述べると「基本的には馬連で問題なし」で「場合によっては馬単の方が美味しい」という考えにたどり着きました。
「絶対にこっちを選び続けた方が良い!」という結論になるかな?とも考えましたが、そうはなりませんでした。
競馬に絶対はなく、上手に勝つ・収支(回収率)を向上させるには「ケース・バイ・ケースの馬券の買い方」が必須だと考えたからです。
競馬のレースは、競走馬・ジョッキー・季節・天候・馬場状態等、全く同じ条件のレースは1つもありません。
なので、そのレースの予想に合わせた最も効率の良い馬券を買う事が重要になります。
馬連で買った方が勝ちやすいレースもあれば、馬単で買った方が勝ちやすいレースもあるという事です。
どちらか1つの馬券に絞るのではなく、広い視野を持って最も勝てそうな馬券を選びましょう。
控除率(還元率)を考えると馬連が基本となる
ケース・バイ・ケースでレースに合わせた馬券を選ばなければいけないのに「なんで基本は馬連になるの?」という疑問が思い浮かんだという人も多いですよね?
競馬には「控除率」というものが存在していると耳にした事がある人も多いと思います。
競馬は売上の「25%」を利益や運営費として確保しています。
これが競馬の「控除率」です。
売上から控除されて馬券が当たった人に還元されるのは、売上は「75%」になりますよね?
これが競馬の「還元率」です。
還元率は、払い戻し率や期待値と呼ばれる事もありますが、全て同じだと考えて問題ありません。
競馬の控除率が25%だという事を知っている人は多いと思いますが、「馬券によって控除率が異なる」という事は知っていましたか?
実は、競馬は馬券ごとに控除率に差が設けられています。
馬連が「22.5%」、馬単が「25%」です。
ギャンブルをするうえで、勝つためには出来るだけ控除率が低い、還元率が高いギャンブルを選ぶ事が大切となります。
以上の事から、還元率が高い馬連を基本にした方が収支を安定させやすくなります。
馬連が適しているレースの条件
基本となる馬連ですが、適しているレースとそうではないレースがあります。
馬単よりも還元率が高いからといって、全てのレースで馬連を買っているだけでは収支・回収率が上向く事はありません。
しっかりと、馬連を買える条件を満たしているかどうかを確認する癖をつけておいた方が良いでしょう。
上位人気の馬の実力と人気が釣り合っていない
馬連が活躍するレースの条件の1つ目が「上位人気の馬の実力と人気が釣り合っていない」です。
競馬では、1番人気や2番人気といった人気上位の馬に投票が集中する事が多々あります。
中には、ダントツ1番人気なのに実は2番人気の馬とあまり血統・実力に差がないといったレースも存在しています。
競馬の所謂「美味しい馬券」は、過剰人気になった馬がいるレースに潜んでいます。
実力と人気が噛み合っていない馬がいるレースでは、馬連で利益を出しやすくなっています。
「この馬がなんで1番人気になっているのか分からない」「上位人気の馬に不安要素が複数ある」と感じた時がチャンスです。
「血統・実力はあるのに人気が薄い馬」がいないか探してみてください。
定量戦ではなくハンデ戦
出走する馬が全て同じ斤量(重り)を付ける定量戦は、各馬の実力差がしっかりとレース結果に現れます。
一方、馬の血統や過去成績によって斤量の重さが調整される「ハンデ戦」は、各馬の実力差がかなり小さくなります。
要するに、上位人気だけではなく人気の薄い馬にも勝てるチャンスがあるという事です。
荒れる要素が少しでもあるレースは馬連の出番と言えるでしょう。
「このレースは荒れる!」という自信がある場合は、少し購入点数が多くなってしまいますが、馬連のボックス買いで高額配当を狙うのも1つの方法です。
天候・馬場状態が悪い
「天候・馬場状態が悪い」といった条件も馬連の出番となります。
天候・馬場状態が悪いという事は、荒れる可能性が高いという事になりますよね?
普段よりもレース結果の予想の難易度は高くなりますが、馬連で高額配当を狙うチャンスでもあります。
各馬の血統や過去成績を比較して、雨や馬場状態が悪いレースを得意にしている馬がいないか探してみましょう。
馬単が適しているレースの条件
次は、馬単が適しているレースの条件を紹介しておきます。
何度も言うように基本は馬連で勝負をした方が無難です。
馬単を購入する時は「明確な理由があるレースのみ」だけにしておきましょう。
何となくや配当の高さに惹かれて馬単を買う頻度が増えてしまうと、収支は下降していくので注意してください。
他の馬よりも確実に強い馬がいるレース
馬連では実力と人気が噛み合っていない馬がいるレースが狙い目でした。
馬単は、逆に「圧倒的に強い馬がいるレース」が狙い目となります。
1着2着の着順を当てる事になる馬単は、1着を1頭に絞れるだけで購入点数を大幅に減らす事が出来ます。
また、他の馬よりも圧倒的に強いのであれば、最低でも60%~70%ぐらいの確率でしっかりと1着を取ってくれると考えられます。
荒れたレースと比べると配当はあまり高くはありませんが、狙いを絞る事でそれなりのリターンに期待が出来ます。
圧倒的な1番人気でしっかりと実力がある馬がいるレースは、馬連ではなかなか利益を出す事は出来ません。
そこで1着を1頭に絞れるといった特徴を活かして馬単で勝負をするといった感じになります。
荒れる要素のないレース
馬単で勝負をする時は、圧倒的に強い馬がしっかりと勝たなければいけませんよね?
なので「荒れる要素がない」といった点も大切となります。
雨が降っている、馬場状態が悪いといった馬が実力を発揮しにくい条件が1つでも見つかったレースは馬単の購入を見送った方が無難と言えるでしょう。
血統・実力は良いのに人気の薄い馬の2着固定
少し変則的な買い方となりますが、「血統は良い・実力はあるのに人気の薄い馬の2着固定」も馬単が活きるレースの条件です。
2着を1頭固定にして、1着を3~5頭程度で流すといった買い方です。
上記で紹介した圧倒的に強い馬がいるレースの1着固定と比べると、的中率はあまり高くはありません。
しかし、当たった時の配当(期待値)が高くなっています。
1着は無理だけど2着になる可能性は高い馬がいるといった、かなり限定的な条件ではありますが、見つけた時は思わぬ高額配当をゲットするチャンスなのかもしれません。
的中率自体は高くないので、ここぞという時に検討してみてください。
まとめ
「馬連か馬単どっちがいい?」といった疑問ですが、どちらにも異なるメリット・デメリットがあるので「使い分け」が大切となります。
基本は還元率の高い馬連で勝負をしながら、馬単に適した条件に合ったレースを見つけた時のみ馬単を買うといったのがおすすめです。
今回は、かなりオーソドックスな馬連・馬単の使い分けを紹介したので頭の片隅に置いておくといつか役に立つかもしれません。