全国24場ある競艇場は、一見同じに見えますが各場によってコース面積や周辺環境が大きく異なります。

競艇で勝率を上げるには、各場の特徴に合わせた予想方法を見付ける事が必須です。

今回は、全国屈指のイン勝率を誇る徳山競艇場の特徴や予想方法、さらにおすすめ情報も一緒に紹介します。

徳山競艇場の特徴を知りたい方はぜひ参考にしてください。

イン勝率全国2位!徳山競艇場の特徴とは?

徳山競艇場は、「インが強い」というイメージを持っている人が多いと思います。

そのイメージは、間違えではなく実際に徳山競艇場は全国2位のイン勝率の高さを誇っています。

単年ではなく、長い期間に渡り常にイン勝率上位を維持している事が徳山競艇場の最大の特徴と言えるでしょう。

2020年3月1日~2021年2月28日の1年間の1コース成績は勝率「8.44」1着率「65.1%」2着率「80.4%」3着率「87.1%」となっています。

毎年イン勝率1位になる大村競艇場と比較しても微差しかありません。

徳山競艇場で舟券を購入する時は、インコースの選手を軸にするのが基本となります。

徳山競艇場はインに有利な風が吹きやすい

徳山競艇場は、基本的にインに有利な追い風や左からの横風が吹きやすくなっています。

また、風速も無風~3mと強風が少ない事もイン勝率の高さに影響しています。

瀬戸内海に面している太華山の近くにある海水面の場で干満差はありますが、「流れはあまり強くない」と言われています。

潮位差の最大が3.5mと大きく、実際にレースをする選手も走る時間によって見える景色が違うと答えています。

スタートが不安定な選手は、フライング・出遅れをする可能性が少し高くなります。

風の影響はセオリー通りで特に特徴はなし

風の影響はセオリー通り「追い風イン有利・向かい風センター有利」となります。

風速が1~3m以内であれば向かい風でもイン有利の状況はほとんど変わりません。

向かい風で風速が6mを超えると、1コースの勝率「6.46」1着率「38.4%」と大幅に下がります。

しかし、強風でも追い風の場合は、あまり1コース勝率・1着率に変化は少なく1~3コースの内側の艇の勝率が微増しています。

差し水面でまくりやまくり差しは全国最下位

BOAT Boyが発表した「2020年決まり手出現率」で全国の競艇場を比較すると、徳山競艇場は「どちらかというと差しが強い」という事が分かります。

差しが決まりやすいというわけではなく、まくりとまくり差しが決まらないといった特徴がありました。

イン勝率が全国トップクラスなので、イン逃げ以外の決まり手の出現率が低いのはある程度仕方ありません。

しかし、まくりとまくり差しの2項目は全国最下位となっています。

意外だったのは、道中の「抜き」が全国平均よりも高かった事です。

徳山競艇場は、スタートを決めて他の艇をまくる・まくり差し事を得意にしている選手よりも、旋回力のある選手や成績の良いモーターを使用している選手が有利な場なのかもしれません。

モーニング開催で1~4Rに企画番組を用意

モーニング開催をしている徳山競艇場では、1~4Rに下記の内容の「企画レース」を用意しています。

1R モーニング特賞→1号艇にA級選手・進入固定戦

2R グランプリ特選→1号艇に主力(注目)選手・他艇にA級orモーター上位選手

3R プライド予選→1号艇にA級選手

4R モーニング予選→1・2号艇にA級選手

4レース全てで「1号艇にA級選手」を配置しているといった共通点があります。

全12レース中最低でも4レースがイン逃げする可能性が高い番組となっている事も徳山競艇場のイン勝率を高くしている要因の1つです。

徳山競艇場の予想のコツは基本的に1コースが軸となる

企画レースによってイン勝率が若干上がっている徳山競艇場ですが、企画レース以外のイン勝率も全国平均以上ある事から「1号艇が軸」の予想が基本となります。

「1号艇>2号艇の差し>モーター>風>3~6号艇のまくり・まくり差し」が優先順位になるかな?と考えています。

1号艇選手のイン勝率・1着率を最初に確認

1号艇が軸になるかどうかは「1号艇の選手のイン勝率・1着率」が重要となります。

どれだけ有利なインコースでも、選手に腕や経験がないと有利な枠番を活かす事が出来ません。

1号艇選手の枠番を確認してイン勝率が「8.50」、1着率が「70%」以上が軸の最低ラインだと考えています。

上記の数値を下回るとインが強い徳山競艇場でも、他の艇に負ける可能性が大きく上昇します。

また、同時にスタートタイミング(ST)も確認します。

平均STが遅い選手は、スタートが遅れてスタート直後に直まくりで沈められてしまうからです。

上記の判断方法は、徳山競艇場以外の競艇場でも活用出来るので覚えておく事をおすすめします。

徳山競艇場の予想は2号艇の選手の差しに注意しよう

徳山競艇場でレース結果や1マークの展開予想をする時には「2号艇の差し」を最も警戒する必要があります。

徳山競艇場の特徴で解説した通り、まくり・まくり差しが決まる確率は全国最下位なのでそこまで警戒する必要はありません。

1号艇がスタートをしっかりと決めた時に負ける可能性が最も高いのが「2号艇の差し」です。

2号艇選手が差しを得意としているのかを調べます。時間に余裕がある場合は、当該選手の過去レースの映像を見るのが良いでしょう。

時間がない、過去映像を見るのが面倒だと感じる人の方が多いと思います。

その際には、当該選手の枠番別過去成績を調べて「差しによる1着率」に注目してください。

差し・まくり・まくり差しの中で差しによる1着率が高い場合は、レース本番でも差しを狙う可能性が高くなります。

まくり・まくり差しが決まりにくい水面で2号艇が差しで攻めた場合、1着になれなくても2着に残る傾向があります。

2号艇が差しで攻めると予想した場合の本線は「1-2-○」となります。

実際に、徳山競艇場の2号艇の2着率は全国トップクラスとなっています。

2号艇の差しをかなり警戒・ブロックする1号艇の選手も多いので、2号艇が1号艇にブロックされた時の抑えておいた方が無難です。

2着の第2候補は、まくり・まくり差しで攻める3~6号艇の選手となります。

2号艇が1号艇に1マークでブロックされるという事は、1マークの内側に空いたスペースがほとんどなく、1号艇2号艇の外側を旋回する事になるからです。

STが早く、モーターの伸びが良い選手が候補になります。

モーターと風は参考程度に予想する

モーターの善し悪しと風の有無は、予想の参考程度にしておいた方が無難です。

競艇・ボートレースは、選手の腕の良さが着順に最も影響するので、上手くない選手が超抜モーターを持っても必ず勝てるわけではないからです。

風の有無や風速は、必ず確認する必要があります。しかし、追い風や風速3m以内の場合はイン有利に変わりはないので、そこまで神経質になる必要はないと考えています。

道中で競り合う事があると考えた時に「モーターの善し悪し」で判断して、風の影響が出るのは風速「4m以上」と覚えておきましょう。

徳山競艇場で1号艇が負ける時の決まり手とは?

全国トップクラスのイン勝率を誇る徳山競艇場ですが、1号艇(コース)が負ける事も珍しくありません。

その際の各コースの決まり手は、

2コース→差し
3~6コース→まくり差し

となっています。

2コースが1着になる時の決まり手は、完全に差しに軍配が上がります。

まくりが決まりにくい場なので仕方ない結果ですが、差しとまくりの出現率は数倍の差があります。

1コースがスタートで極端に遅れない場合は、基本差しによる勝利となります。

また、追い風が強くなると2号艇のまくり成功率は下がり、1マークでターンが流れやすくなるので2コースまくりを得意としている選手は、2着に残れる可能性も下がります。

一方、3~6号艇はまくり差しでの勝利が高くなっています。

3・4コースは、まくりとまくり差しで多少出現率に差がありますが、5コースに関してはまくりとまくり差しは微差となっています。

1号艇軸で予想をする時は購入点数を絞る

徳山競艇場で安定して勝つには「購入点数を絞る」事が重要となります。

特に、企画レースの1~4Rは、3連単の払戻オッズが「10.0倍」以下となる事が多々あります。

無駄に購入点数を増やしてしまうと利益が少なくなるので、1号艇を軸にする場合は出来るだけ購入点数を絞りましょう。

1コースが負ける時の条件として、

  • 1号艇選手の成績が悪い
  • スタートが遅れる
  • 向かい風が4m以上

の3点が基本となります。

上記の条件を満たさないレースで中穴・大穴を狙うのはかなりリスクが高いと言えるでしょう。

徳山競艇場で2~6号艇の1着舟券を購入する場合は、絶対に荒れる・1号艇が負けるという自信がない限り、購入点数を広げ過ぎないようにしましょう。

徳山競艇場では遠藤エミ選手に注目!

徳山競艇場2020年、徳山競艇場で最も勝率が高かった選手は、滋賀支部所属の「遠藤エミ選手」です。

勝率「8.59」、優出2回優勝1回という好成績を残しています。

男子選手とレースをする混合戦になると、多少勝率は下がりますがそれでも平均より高い成績を維持しています。

特に、遠藤選手は2コースの差しを得意としている選手なので、まくりよりも差しが決まりやすい徳山競艇場と相性が良いと言えるでしょう。

徳山競艇場で遠藤選手の1コース・2コース戦は、要注目です。

また、地元山口所属選手では「白井英治選手」がおすすめです。

徳山競艇場だけではなく、全国で高い成績を残していますが、地元も得意水面となっています。

白井選手も遠藤選手と同様に2コースからの差しを得意としていますが、徳山競艇場ではコースや攻め方を問わない自在タイプとして好成績を残しています。

まとめ

徳山競艇場は、1コースに有利な追い風が吹きやすい全国屈指のイン有利な場です。

逃げ以外では、差しが決まりやすくまくり・まくり差しはなかなか決まらないという特徴がありました。

徳山競艇場で予想をする時は、1号艇を軸に相手探しをするのが基本となります。

徳山競艇場での予想が苦手、注目すべきポイントが分からないという人は、今回の記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。