競艇に数字の法則は存在するのか?
競艇・ボートレースの当日の払戻金一覧をふと見ていると「同じ数字が続いている」等、法則みたいなことを感じる事があります。
しかし、気付いた法則通りに舟券を購入してみると全然的中しなかった!という経験をしたという経験を持っている人も多いですよね。
今回は、競艇の数字の法則が当てにならない理由を簡単にまとめてみました。
競艇の数字の法則とは?
競艇には様々な数字の法則が存在します。代表的な物が「レース場(結果)の流れ」です。
同じレース場で1日の3連単のレース結果が連続で同じ数字だったり、「1-2-3」と「1-2-4」が交互に来たりする事を指します。
また、レース結果の数字ではなく「出目の法則」を信じている人もいます。
競艇結果で最もよく出る「1-2-3」を中心に出現率で舟券を購入する人や「○-○-○」が出た後は「○-○-○」が出やすい!といった少しオカルトチックな考えを持っている人もここに含みます。
さらに、流れ以外でも「風の向き・強さ」に法則があると考えている人も意外と多くいたりと、同じ数字の法則でも様々なタイプの人が存在します。
レース場で同じ数字が続く、出やすい理由
競艇の数字の法則で最も多くの人が陥りやすいのが「レース場(結果)の流れ」です。同じ数字が3回以上連続したり、1日で何度も見かけるといった状況です。
全国にある24のレース場は、パッと見ると全て同じに見えます。しかし、実際はピットからスタートラインまでの距離やターンマークとコースの幅等、細かな点が異なります。
レース場で同じ数字が連続している時の1着は「1号挺」ではありませんか?
大村・徳山・芦屋といったインコースが全国平均より強いレース場では、1号艇が全12レース中10回前後1着を独占する事も珍しくありません。
1着が1号艇になると残りは5挺となります。さらに、競艇は2号艇と3号艇の2着が高いと特徴があり、自然と「1-23」隊形になりやすくなっています。
3連単で同じ数字が連続する多くは「インコースが強いレース場」で「2着が2号艇または3号艇」です。
特に、徳山と芦屋はインコースにA級選手を配置する企画レースも多いので、「1-2-○」「1-3-○」という結果になりやすくなっています。
では、徳山や芦屋で「1-23-○」の舟券を購入し続ければ勝てるのではないか?と考えますよね。
しかし、インコースが強く、インコースに強い選手が配置されていると有名になっている徳山と芦屋の企画レースは「1-23-○」の舟券のオッズがかなり低くなっています。
「1-23-23」のオッズが10倍を超える事は珍しく3連単オッズで3~5倍となるレースもちょくちょく見かける事が出来ます。
人気が高いから、同じ結果が続いているからといって絶対に当たるわけではありません。当てるために買い目を増やすと人気決着した時にトリガミとなり、舟券がハズれるとマイナスだけが残ってしまいます。
出目の法則の回収率が安定しない理由
「出目の法則」の回収率が安定しない理由もレース上の流れを考慮した舟券購入で勝てない理由と同じです。
全24場で最も出現率が高いのが「1-2-3」です。インコースが有利な競艇なのである意味当たり前の結果ですよね。
しかし、最も出現率が高い「1-2-3」でも各レース場の出現率は5~10%弱とかなり低くなっています。
毎レース「1-2-3」の舟券のみを100円分購入する場合、払戻金は10倍以上で10回に1回は当てなければマイナスとなります。
最も「1-2-3」の出現率が高いレース場でも出現率は10%未満で平均回収率も約80%程度となっている事から出目の法則も当てにする事が出来ない事が分かりますよね。
また、出目出現率の上位は「1-2-全」で出現率は約15~18%程度です。全レース「1-2-全」を購入しても平均回収率は75%弱になるので「1-2-全」を買い続けても回収率が100%を超える事はありません。
風の向きと強さの数字の法則はさらに当てにならない
競艇の数字の法則で最後に紹介した「風の向き・強さ」の法則は、上記2つの数字の法則よりも当てにならない可能性が高くなっています。
上記2つは、計算上はある程度の的中率と70%前後の回収率を得る事は可能です。
しかし。風の向き・強さの法則は「予想の参考」にしかなりません。
スタートラインに対して向かい風で風速○m以上の条件が揃えば、○号艇が絶対に1着に来るなんて事はありません。
風の向きと強さによる有利挺は、各レース場によって異なりますが、基本的には向かい風で強い風が吹けばインコースの勝率が下がります。逆に追い
風の場合は、風が風速5mを超える強風でない限りインコース有利のままとなります。
これは、競艇予想のセオリーとして浸透しているので1度は耳にした事があるという人も多いですよね。
風の向き・強さによって多少予想の仕方は変わってきますが、基本は変わりません。
選手の腕の良さ、モーターや展示航走の善し悪しが基本となり、レース場と選手の相性や経験の豊富さが次点に来ます。
強風が吹いているから○号艇しか買わない!といった間違った数字の法則に騙されるとドンドン的中率と回収率が下がっていってしまうので注意が必要です。
数字の法則は勝つためではなく競艇をより楽しむために活用する
競艇で稼ぎたいと考えている場合は、数字の法則に頼るのだけは厳禁です。
数字の法則は、理論的な回収率が低かったり、そもそも信ぴょう性がない物が多くなっています。
友達と一緒に予想をしていて「同じ数字が続いているから次も買ってみようよ」等の運試しで買ったり、どうしても予想がまとまらなくなった時の神頼みといった遊びの舟券購入には向いています。
また、運試しや神頼みで数字の法則から舟券を購入する際は「ハズしても問題がない金額」に抑える事も大切です。
数字の法則に頼らないしっかりとした予想が的中率と回収率を上げる
競艇での舟券的中率・回収率を上げるには「しっかりとした予想」が一番の近道です。
出走表に記載している選手の全国・当地勝率やモーター・ボートの連対率、さらに節間成績等、予想に役立つ情報を活用します。
また、レース直前に行われる展示航走で本番のスタートタイミングや各選手の旋回、展示タイムもしっかりと確認しましょう。
真面目に予想しても的中率・回収率が全く上がらないと伸び悩んだ際は、インターネットや動画配信を活用して今まで自分が思いつかなかった新しい角度からの予想方法を見つけてみるのも効果的です。
まとめ
競艇にも他のギャンブルと同様に様々な数字の法則が存在します。
しかし、どの数字の法則も回収率が100%を超える事は出来ないので当てにならないと言えます。
的中率・回収率を重視する場合はしっかりとレースの予想をして舟券を購入する方が無難です。
数字の法則を基にした舟券購入は、友達と競艇を楽しみたい時や予想がまとまらず困った時等の遊び気分で楽しみましょう。