競艇好きなが誰もが一度は考えること、それは競艇で生計を立てられるのか?レーサーとしては生計を立てられますが、予想氏として生計を立てることは困難です。
結論から言うと、競艇予想だけで生計を立てることはできません。
むしろ、競艇で生計を立てられるぐらいの方なら、他のビジネスに特化した方がリターンが大きいでしょう。
競艇で生計を立てるのは難しい理由
競艇は6艇立てでレースを行い、その艇の着順を予想する公営競技です。当たれば配当金が得られるため、舟券を当てて生活できないかと考える人もいるでしょう。
ですが、初心者の人が競艇で生計を立てるのは難しいと言えます。
選手の力量だけでは決まらない
競艇選手は選手の勝率によってA級とB級に階級が分かれています。更にA級の中でも勝率の高い人たちがA1、その下がB1と4つの階級が存在します。
当然選手の力量はA1が一番あるので、A1が出走するレースは頭で買いたくなるでしょう。ですが、単に選手の力量だけではレースの行方は決まりません。
レースで使用するプロペラやモーターは抽選によって決められます。同じように作られたモーターでも、性能には差が生まれます。
また、レースが行われるごとに選手が整備を行うため、レースを重ねれば重ねるほどモーターの性能に開きが出てきます。
モーター勝率が40%を超えるモーターは通称エースモーターと呼ばれ、抽選によってエースモーターを引き当てた人はその節のレースを有利に進めることが可能です。
また、反対に何節もレースを重ねているにも関わらずモーター勝率が悪い場合、モーター自体のパワーが弱い可能性が高く、たとえA1の選手が整備したとしてもパワーを引き出せないことも少なくありません。
このようなモーターを引き当てたA1の選手が出走する場合、力量は上位と言えず過信は禁物です。
競艇は選手の力量だけではなくいいエンジンを引き当てる抽選も絡んでくるため、選手の力量だけ見てもレースを当てることは難しいでしょう。
天候や季節によっても特徴がらっと変化する
競艇は選手の力量やモーターパワー以外にも、その日の天候や季節によっても買い目が大きく変わります。
たとえば、晴れていて水面が穏やかな日は選手も乗りやすいため思いっきり握って回るレースが可能です。そのため、ダッシュからの捲りも決まりますくなります。
反対に水面が荒れている時はスタートから慎重になりやすくターンを落として回るため捲りが決まりにくく、内を小回りで上手く回れる選手の逆転劇が見られます。
また、桐生競艇場では、冬から春先にかけて赤城おろしと呼ばれる強い風が吹き荒れるため、水面が荒れやすく捲りが決まりにくくなります。
夏から秋ごろは反対に水面が落ち着くためダッシュからの連帯率が上がる傾向が見られます。
また、梅雨など湿度の高い季節はモーターの回転が上がりにくく、エンジンのパワーを引き出すのが難しいなど、色々な要素によってもレースの展開が左右されるのです。
このように色々な条件や情報を分析してレースの予想を組み立てなければいけないため、初心者の人が安定して勝つのは難しいでしょう。
競艇で生計を立てるリスク
競艇で生計を立てたいと考える場合、安定して収入が得られないことや、必ず負ける時があるといったリスクを考える必要があります。
勝った時だけでなく、負ける時の覚悟がないと、思い切った勝負をすることもできないため、予めリスクを把握しておきましょう。
安定した収入は望めない
競艇は6艇立てでレースを行うため、他の公営競技よりも当てるのは比較的簡単と言えます。
固いと思われる勝負レースをしっかりと厳選することで的中率を上げることが可能ですが、勝負レースが毎日あるとは限りません。
また、上記の通り選手の力量だけでレースが決まるとは限らないため、鉄板と思わるレースで思いもよらぬ大荒れをする可能性もあります。
そのため、舟券だけで安定した収入を得ることは困難です。
また、競艇は売り上げの25%が控除率となります。一レースで100万円の売り上げがあったとしても25%は控除率となるので、実際に購入者に還元されるのは75%です。
控除率がある以上、競艇で確実に儲けるのは難しいということを頭に入れておくといいでしょう。
勝つときだけでなく負けるリスクも覚悟しておく
競艇は公営競技のため、勝つときだけでなく必ず負ける時もあります。資金に余裕があれば負けを取り返すことも可能ですが、余裕がない資金で舟券を購入しても冷静な判断ができず、負けを増やしてしまう危険性があります。
最初から負けることを考えて舟券を購入する人は少ないと思いますが、公営競技である以上勝てる時よりも負ける時の方が多いことはちゃんと心得ておきましょう。
資金に余裕がないと、負ける覚悟ができずに中途半端な結果になりかねないため注意が必要です。
競艇は副業収入として楽しむ
競艇は他の公営競技よりも的中しやすいため、うまく勝負レースを厳選することができればプラス収入にすることも可能です。
そのため、副業収入として競艇を楽しむこともひとつの方法と言えます。
単に当てるだけなら他の公営競技よりも当てやすい
競艇は他の競技と比べレースを行う人数が少ないため、当てるだけなら他の公営競技よりも確率は高いです。
ただし当てやすい反面、オッズが安い傾向が見られます。特に競艇の2連単では、人気どころでは2倍を切ってしまうことも少なくありません。
確実に取れそうなレースを厳選し、そのレースにのみ大口で投票することで、低いオッズでも利益を出すことは可能です。
ただし勝負できるレースは毎日あるとは限らないため、毎日プラス収入を狙うよりも堅そうなレースを見つける都度勝負する方が儲けやすいといえます。
そのため、競艇で生計を立てるよりも副業収入的な要素で舟券を購入する人に向いています。
まとめ
競艇で生計を立てたいと考える人が多いでしょうが、公営競技である以上毎回勝てるとは限らず、また勝負できるレースが毎日あるとは限らないため、競艇だけで生計を立てることはかなり難しいと言えます。
ただし、他の公営競技と比べオッズは安いものの当てやすいといった特徴も見られるため、しっかりと勝負するレースを厳選して大口で当てることができれば副業収入を得ることは可能です。
競艇だけで生活していきたいと考える前に、まずはお小遣いを増やしたいといった軽い気持ちからはじめてみてもいいかもしれません。