競馬は季節によって予想の難易度が異なると言われる事もあるギャンブルです。

特に「夏競馬は難しい」という声が多くあります。

しかし、しっかりと夏競馬のデータを集めて傾向を調べてみると気になるポイントがいくつか見つかりました。

今回は、夏競馬予想の方法を筆者なりにまとめてみました。

夏競馬予想の特徴

過去の夏競馬のデータを調べてみた時に、

・前走成績は関係ない
・しっかりと調教されている馬の勝率・連対率が高い
・牝馬の回収率が高い

といった3つのポイントが気になりました。

この3つのポイントを活かす事が夏競馬での勝ちに繋がるのではないか?と考えました。

前走成績は関係ない

競馬のレース予想を行う時に「前走成績を気にする」という人も多いですよね?

どんなレースに出走して、何着になったのか、どの馬に勝った・負けたといった点を確認出来ます。

しかし、残念ながら夏競馬では「前走成績は関係ない」といった傾向がありました。

その理由として「夏とそれ以外の競馬では戦う相手が全く異なる」といった理由が挙げられます。

夏の期間は、最もグレードの高いG1が1つもありません。

G1をメインに出走する実力のある馬は、秋以降のG1レースのために休養・調教を夏に行っています。

その結果、夏競馬に出走する馬は実力が拮抗しやすくなります。

なので、夏以外で出走したレースの成績を比較しても、あまり意味がないと考えました。

逆に、前走成績を気にし過ぎている人が夏競馬を苦手にしている傾向があります。

夏競馬予想では、前走成績はガッツリと予想に反映させるのではなく、参考程度にしておいた方が無難なのかもしれません。

しっかりと調教されている馬の勝率・連対率が高い

レースに出走するペースは各馬によって異なります。

春から一定のペースでレースに出走している馬もいれば、春にじっくりと調教を行ってから夏競馬に出走している馬もいます。

データを調べてみると、どちらかと言うと「しっかりと調教されている馬の方が勝率・連対率が高い」といった共通点がありました。

これは「疲労の蓄積」が関係しているのか?と考えています。

春から一定のペースで走っていると、完全に疲れを取る事は出来ません。

疲れが溜まった状態で夏の暑さでいっきにスタミナを奪われてしまい、本来の実力が出せなくなるといった感じです。

一方、春シーズンにレースに出走する事なく、しっかりと調教を行っていた馬は疲れが溜まっていないのでしっかりと実力を発揮する事が出来ます。

疲労が溜まって夏バテをしている馬と元気が有り余っている馬では、どちらが馬券に絡みやすいかは一目瞭然ですよね?

出走表を見る時は、レースの出走ペースも忘れずに確認した方が良いと言えるでしょう。

牝馬の回収率が高い

夏競馬は「牝馬が強い」と耳にした事がありませんか?

「どうせ噂だろう」「感覚的な問題でしょ」と信じていない人もいるかもしれません。

しかし、夏競馬は牝馬が強いとデータが証明しています。

牝馬全体の1年間の成績を見てみると、冬から夏にかけてドンドンと調子を上げていき、夏をピークに冬に向かって成績が下がっていくといった特徴があります。

実際に、夏の重賞での牝馬の単勝回収率は100%を超えています。

単純な話、夏は重賞の牝馬の単勝だけを買い続ければ勝てるという事になります。

単勝の回収率で100%を超えているので、もちろん連対率はさらに高くなっています。

もちろん、手当り次第牝馬の馬券を買うだけでは、なかなか勝つ事は出来ません。

ですが、夏は牝馬が強いという特徴を予想に活かす事で、的中率や回収率をアップさせられる可能性は高くなっています。

オーソドックスな夏競馬予想の方法

ここからは、オーソドックスな夏競馬予想の方法を紹介していきます。

先程解説した夏競馬の3つのポイントを活かしながら、どうすれば夏競馬で勝てるのかといった点を考えてみました。

全てのレースで活用出来るわけではありませんが、基本として頭の片隅に残しておいておくといつかは役に立つかもしれません。

重賞レースで春シーズンに走っていない牝馬を狙う

3つのポイントをザックリとまとめると「重賞レースで春シーズンに走っていない牝馬を狙う」という事になります。

「なんで重賞だけなの?」という疑問を持った人もいるかもしれません。

夏競馬は「重賞以外は荒れる可能性がかなり高い」といった傾向があるからです。

データが少ない2歳馬戦や未勝利戦は、特に荒れやすくなっています。

荒れるという事は「ほとんどの人が予想出来なかった結果」になっているという事ですよね?

そんな難易度の高いレースでわざわざ勝負をする必要はないと考えています。

それなら、先程の「重賞レースの牝馬は単勝回収率が100%を超える」といった特徴を活かした方が、的中率も回収率も安定させられます。

特殊な条件下でレースが行われる夏競馬は、どれだけ収支を安定させられるかが、勝つための鍵となります。

なので、出来るだけ予想しやすい重賞レースの牝馬を狙っていきます。

もちろん、春シーズンのレース出走履歴や調教内容も加味していきましょう。

夏競馬を得意としているジョッキーを探す

実は、年間の騎手リーディングと夏のジョッキー成績は全く異なるといった特徴もあります。

1年を通して活躍しているジョッキーの中には、夏を苦手としているジョッキーも存在します。

一方、年間リーディングではあまり目立った成績を残していないのに、夏競馬になると馬券に絡む傾向が高くなるジョッキーも意外と多くいます。

軸馬・相手馬選びで迷った時は、ジョッキーの比較をするのもおすすめです。

夏に好成績を残しているジョッキーとして、

・福永祐一騎手
・横山典弘騎手
・北村友一騎手
・酒井学騎手

等が挙げられます。

福永祐一騎手は、年間リーディングでも毎年上位に食い込んでいるトップジョッキーですが、データを見ると特に夏を得意としているようです。

重賞レースで牝馬に乗る福永祐一騎手を見つけた時はかなり狙い目だと言えるでしょう。

夏の2歳馬単勝払戻金5%アップを狙う

夏競馬の予想方法から少し話は脱線しますが「夏の2歳馬単勝払戻金5%アップ」を狙うのも1つの攻略法です。

JRAプレミアムとして、1年間で決められた期間内の指定の馬券は払戻金がアップするといったキャンペーンを行っています。

夏は「2歳馬単勝馬券」が対象となっています。

「払戻金が5%上がっただけで何が変わるの?」と思うかもしれません。

実は、払戻金(還元率)がたった5%高くなるだけでも収支はかなり変わってきます。

普段の単勝の還元率は「80%」で、5%上がると「85%」になります。

1万円を賭けた時に得られる平均配当が「500円」も高くなるという事です。

1万円であればそこまで大きくない金額ですが、これが10万円や100万円になると驚くような差が生じてきます。

収支を安定させやすい2歳馬単勝を狙うのも、夏競馬で収支を安定させるには効果的となっています。

まとめ

以上が、夏競馬予想の方法まとめとなります。

夏競馬は、他の季節のレースと比べると、かなり特殊な条件下でレースが行われています。

その結果、普段の予想方法が全く役に立たなくなり、予想・馬券が当たらなくなる事で難しいと言われるようになりました。

しかし、夏競馬の特徴を把握して予想に活かす事で、夏競馬でもしっかりと収支を安定させる事は可能です。

今回紹介した夏競馬の予想方法を参考に夏競馬でのプラスを目指してみてください。