競艇・ボートレースの舟券の買い方のに「流し」という方法があります。

公式ライブや競艇動画の解説者・演者の人が流し買いをしている事も多く聞いた事がある人がほとんどだと思います。

今回の記事では、流しの基本や上手な買い方を紹介します。

流しは覚えておくと便利な買い方なので競艇初心者の方は是非読んでみてください。

1艇、2艇を軸に複数の組み合わせを購入する買い方

競艇の「流し」は、基本的に2連単か3連単の舟券を購入する時に使用する人が多い買い方です。

1艇または2艇を軸に軸以外の着を「全通り」購入する事になります。

2連単の1号艇を軸に流す場合は「1-2・1-3・1-4・1-5・1-6」の計5点となります。

3連単の場合は、少し複雑で1着と2着の軸の数で購入点数が異なります。

流し買いをする時は1着は1~2艇、2着は2~3艇程度に絞る場合がほとんどです。

以下が1着1艇の場合の2着軸の数別の購入点数になります。

※流し2着軸数別購入点数表を挿入してください。

1着軸が2艇以上となる場合は、上記の点数を1着軸の艇数で掛けてください。

流し買いは「○-全」や「○-○-全」といったように「全」という表記になっている新聞やサイトが多くなっています。

ボックス買いとの違いとは?

流し買いと同様に多くの競艇ファンが活用しているのが「ボックス買い」です。

流し買いとボックス買いを混同している人もたまにいますが、2つの買い方には「購入点数」という大きな違いがあります。

流し買いは1着や2着(3連単の場合)を自分の意思で絞る事が可能となっています。

1着や2着になる事はないだろうと予想した艇の1着2着の組み合わせを購入する必要はありません。

一方、ボックス買いは選んだ艇の「全ての組み合わせ」を購入する事になります。

3連単3艇ボックスであれば、3艇全ての着順の組み合わせを買う事になるので購入点数は6点です。

4艇ボックスで24点、5艇ボックスで60点と選んだ艇が増えれば増える程、購入点数もドンドンと増えていきます。

流しの買い方のメリット

流し買いの最大のメリットは「取りこぼしがなくなる」といった点です。

軸以外の着の全通りを購入する事になるので「軸は当たったのに軸以外がハズれた!」という競艇でよくあるガッカリをなくせます。

取りこぼしがなくなるので軸さえしっかりと予想出来ていれば多少的中率が向上するといったメリットもあります。

流しの買い方のデメリット

もちろん、流し買いも他の買い方同様デメリットが存在します。

それが「勝ち分が少なくなりやすい」といった点です。

一般的なフォーメーションとは異なり、どこかの着順を全通り購入する流し買いは購入点数が多くなりがちです。

2~4点等、絞りに絞った3連単と比べると当たった時の勝ち分が少なくなります。

また、軸を増やし過ぎた時に起こりやすいのが「トリガミ(払戻金額が購入金額を下回る)」です。

軸を増やすと購入点数が10点を超える事も珍しくありません。そんな時に人気決着となってしまうとトリガミになります。

舟券がハズれるよりもマシですが、当たっているのに負けとなるトリガミの回数が多くなると「的中率は高いのに回収率が低い」といったバランスの悪い成績になってしまいます。

流し買いは点数を絞るよりも的中率は高くなりますが、使い所を間違えると回収率はドンドン下がっていくといった点に注意しましょう。

流しを活用する時はプラスになるように計算する

舟券購入で流しを使用する際は「的中時にプラスになるようにベッドする」事を意識する事が重要です。

普段2連単や3連単を購入する際、全ての組み合わせのベッド額を同じする均等買いをしている人は特に注意してください。

全て同じ金額をベッドするのではなく、それぞれの払戻オッズに合わせてベッド額を変えていきます。

レース中に「○号艇より△号艇が来た方が払戻オッズが高い!」という興奮やスリルは味わいにくくなりますが、当たれば必ずプラスになるといった安心感が得られます。

これにより、オッズが低くて流せない!という競艇あるあるも回避する事が可能となります。

流しは着順が絞れるレースに有効

流し買いが有効なレースとして「着順が絞りやすいレース」が挙げられます。

出走する選手の実力が拮抗していて1~3着の着順が分からない!といったレースよりも「1着はこの選手しか考えられない!」といったレースの方が真価を発揮します。

特に1号艇にA1選手やインコース勝率が高いレースがオススメです。

1着を1艇に絞る事が出来るので購入点数をある程度減らしながら流し買いで取りこぼしも防げます。

インコース勝率が高い競艇場や各場の企画レースが狙い目となります。

2連単と3連単で使い分けをする

レース結果の予想によって2連単と3連単の流しを使い分ける事も大切です。

1着が1艇に絞れたレースでも2着3着の予想によって適切な流し方は異なります。

2着が混戦と予想する場合や2着以下の人気が割れているレースは2連単の流しがオススメです。

2着以下が混戦または人気が割れている場合は、2連単のオッズが平らになりやすくトリガミになる可能性が低くなります。

2連単1番2番人気はトリガミになる可能性もありますが、資金配分で厚めにベッドしておけばトリガミになる事もありません。

一方、3連単の流しでオススメとなるレースが3着が混戦のレースです。

3連単の流しは、2着軸が多くなり過ぎると購入点数が増えてしまいトリガミになる可能性がある事から1着軸だけではなく2着軸もある程度絞れるレースが適しています。

2着軸が3艇以下に絞れるレースは、流しを活用するだけで的中率の向上に期待が出来ます。

3連単は2連単よりも払戻オッズが高いので12点程度まで購入点数を広げてもトリガミが起きにくくなっています。

組み合わせの中にトリガミになる払戻オッズがある場合は、2連単流しと同様にトリガミをしないようにベッド額を調整する事を忘れないようにしましょう。

オシャレな流しの買い方

2連単2着、3連単3着を流すのが基本的な流し買いとなります。

しかし、3連単の軸を「1着と3着」にするといったオシャレな買い方をする人も少なからず存在します。

「○-全-△」と1着3着を固定して2着を流す事で購入点数を減らすといった考えです。

「2着は厳しそうだけど3着はこの選手しか考えられない!」といった時に使用する事が出来ます。

また、「2着3着のどっちかはこの選手だろう」という時は「○-△-全」「○-全-△」(表記は○-△=全になります)の買い方もオススメです。

流し買いは自分の注目する選手を中心にしたオシャレな買い方をする事も出来ます。

まとめ

競艇の流しは、軸以外の着順を全通り購入する買い方です。

ボックス買いより購入点数が少ないのであまり点数を増やしたくないけど、絞り過ぎて取りこぼしをしたくないという人に適した買い方です。

流し買いばかりしていると、的中率が高く回収率が低くなる可能性があるので使い所をしっかりと把握しておく事も大切です。

流し買いをした事がなかったけど、気になっていたという人は今回の記事を参考にした流し舟券を購入してみてはいかがでしょうか。