インターネットで検索すると競艇のレース結果を予想している所謂「予想屋」が数多く出てきます。

競艇歴が長い人の予想を参考にしたら勝てるだろうと考える初心者の人も多くいますが、残念ながらそれだけでは競艇で勝つ事は出来ません。

今回は競艇の無料予想屋を信用してはいけない理由をまとめてみました。

競艇はライバルが増えると利益が減る

競艇のレース予想や買い目を発表しているサイト・ブログを信用してはいけない理由として「同じ舟券を買う人が増えると利益が減る」といった点が挙げられます。

競艇の払戻オッズは、固定ではなく購入締切時間まで変動し続けます。

払戻オッズの変動は、売上と「人気(投票率)」に左右されるのが競艇です。

競艇では舟券購入時間を締め切った後、レースが始まる前に運営費・国益として「売上の25%」を引きます。

残った「売上の75%」を舟券が当たった人で山分けするギャンブルとなっています。

売上が100万円の場合、先に25万円を引き残った75万円が当該レースの払戻総額となります。

舟券が当たった人が100人だった場合、1人あたり「7500円」得る事が出来ます。

しかし、自分が発表した予想・買い目を参考にして当たった人が300人に増えると1人あたりに得られる金額が「2500円」に減ってしまいます。

自分の利益が減るのに他人に当たり舟券を教えようとする人がいるでしょうか。ほとんどの人がいないと考えますよね。

有料の予想屋は「減った利益を補うために」利用者・読者からお金を貰っています。

有料の予想屋は他人に自分の予想・買い目を売って競艇とは別に利益を得て、利用者は当たる可能性が高い買い目を知る事が出来るといった両方にメリットがあります。

しかし、無料の予想屋は利用者にメリットはあっても予想屋にメリットはありません。

競艇のシステムや予想屋のメリットを考えると無料で予想・買い目を発表している予想屋は信用する事が難しいと言えます。

無料の予想屋が存在する理由

メリットがない無料の予想屋が存在する理由の1つが「趣味」です。

趣味で競艇をするついでに自分の予想を他人に教えて当たった時に褒められたいという自己顕示欲から無料で予想・買い目を発表している人もいます。

しかし、中には「個人情報を集める」事を目的にしている悪徳な予想屋も少なからず存在します。

無料で利用出来る代わりにメルマガや無料会員に登録する必要がある予想屋もあります。

集めた個人情報を悪用するために「無料」をしている予想屋もごく一部ですがいるので無料だからといって簡単に登録をしないようしてください。

また、個人情報を悪用するために予想屋を装っている場合は予想・買い目が全く当たらなかったり、そもそも予想・買い目を教えてもらえない事もあるので注意が必要です。

競艇の無料予想屋には詳しい成績が記載されていない

インターネットで簡単に見付けられる無料の予想屋の多くは「通算収支」を発表していません。

競艇で儲けているのであれば「通算収支」を他の人に知られても問題はありませんよね。

通算収支を発表しない理由は「競艇で儲けていない」からです。

「競艇で儲けている」というのは利用者や読者を集めるのに最も効果があります。

そのプラス収支を発表しないという事は競艇で儲けられていないという事になります。

儲けられていない予想屋の買い目を参考にしても勝てるわけがありません。

寧ろ、勝てない予想屋の買い目を真似する頻度が多くなるとそれだけ負け額は増えていく事になります。

当日の収支だけではなく、週間・月間・年間・通算と細かな期間の収支を発表していて長期的にプラスになっている予想屋以外は信用しない方が良いでしょう。

過去の当たったレースだけアピールしている

「過去の万舟の的中結果をアピールしている」予想屋サイト・ブログを見た事がある人は多いと思います。

払戻オッズが100倍を超える「万舟を当てた事がある」というのは「通算収支がプラス」に次ぐ客寄せの効果を持っています。

万舟を当てている予想屋の買い目を参考にすれば自分も万舟をゲット出来るのでは?と考える人が増えるからです。

しかし、無料の予想屋がアピールしている万舟は「○月○日 ○○競艇○R ○万舟的中!」といったように払戻オッズしか記載されていない場合がほとんどです。

本当に万舟を当てていると仮定しても「その万舟を当てるのに幾らかかったのか」を知る事が出来ない場合も多々あります。

競艇の3連単は全120通りなので毎レース1万2000円賭けていれば意外と簡単に万舟を当てる事が出来ます。

また、テレボートの的中結果の画像を載せている予想屋もいますが、テレボートは「購入金額を表示せず払戻金額だけ表示させる事も可能」となっています。

予想屋の利用を検討している場合は、万舟を当てた数ではなくやはり長期的にプラスを維持している事が大切になります。

過去の予想・買い目を調べる事が出来ない

過去のレース予想や買い目を調べる事が出来ない無料の予想屋も増えています。

予想がしっかりと当たっているのであれば過去の予想・買い目を調べられても困る事はありません。

また、もう既に終わっているレースなので予想・買い目を知られてライバルが増えるという事もありません。

寧ろ、予想が当たっているのであればアピールになるので調べられるようにしておいた方が集客になります。

それでも調べられないようにしているという事は、やはり収支がプラスになっていないという事です。

数年前から増えているブログ形式を採用している予想屋で過去の予想・買い目が記載されている記事が隠されていたり、削除している場合は特に注意してください。

信用出来る無料の予想屋は存在する?

インターネット上に存在する競艇の無料予想屋の多くは信用しない方が良いと言えます。

しかし、数は少ないですが信用出来る無料の予想屋も存在します。

その共通点が
「長期的にプラス収支を維持している」
「過去の買い目を見る事が出来る」
「レース展開と買い目の根拠を毎回丁寧に説明している」といった3点です。

どれか1つでも条件を満たしていない場合は信用しない方が無難です。

「無料」という点を活かして最低でも1週間は様子を見てから判断するようにしてください。

信用出来ると判断した場合も過度に期待・信用するのではなく「参考程度」に留めておく事が大切です。

まとめ

競艇には無料でレース結果やオススメの買い目を発表している予想屋も多くいます。

しかし、無料で予想を発表するメリットが予想屋にはありません。

さらに、通算収支を公表していなかったり、万舟が当たった事ばかりをアピールしていたりと参考にしても勝てる要素が少ない予想屋も多くいる事から無料の予想屋はあまり信用しない方が良いでしょう。

信用出来る無料の予想屋が見付かった場合でも、過度に信用するのではなく自分の買い目の後押し等の参考程度にしておきましょう。