競艇・ボートレース界には「絶対王者」と呼ばれる松井繁というレジェンド選手います。

松井選手は、2021年現在もA1級のトップレーサーとして第一線で活躍し続けています。

今回は、絶対王者松井繁選手の特徴やエピソードをまとめてみました。

松井繁選手の基本情報

松井繁選手は、1969年11月11日生まれ大阪市吹田市出身の選手です。

競艇選手としての登録番号は「3415」、登録期は「64期」で現役選手の中ではベテラン選手に部類されます。

初レース・デビューは、1989年5月13日の地元大阪住之江競艇場でした。

デビューを果たして半年でB2級からB1級、1年後にA級昇格と競艇選手としてエリート街道を歩んでいた選手でもあります。

積極的な前付け!松井繁選手の特徴

松井繁選手の特徴として最初に思い浮かべる人が多いのが、ピットアウトからスタートまでの待機行動中に自分の枠番より内側のコースに進入する

「前付け」だと思います。

4~6号艇(コース)の場合、積極的に前付けをして2~3コースまで進入する事が多い傾向があります。

しかし、イン屋と呼ばれる必ず前付けを行う選手とは異なり、「隙があればコースを取る」といった印象を持っているファンも多くいます。

G1やSGといった大きな大会での松井選手を見てみると前付けをする気配すら見せずにすんなりと枠なり進入をしている姿を確認する事が出来ます。

また、アウトコースであれば前付けをするというよりは、5号艇・6号艇の時に前付けを試みるといった方が正確かもしれません。

1コースの成績は安定!他コースの特徴は?

コース別成績(2020年5月1日~2020年10月31日)を確認してみると、松井選手は「1コースの安定感」が高いという特徴がありました。

1コース出走回数が35回に対して、1着回数が28回・1着率「80%」と驚異的な成績を残しています。

競艇選手全体の1コース1着率の平均が約55%、A1級選手の平均が約70%程度と言われている事を考えるとかなり高い勝率だと判断出来ます。

さらに、2連対率「91.4%」3連対率「94.2%」と連対率もトップクラスの数値を叩き出しています。

一方、1コース以外では「2着3着にまとめる事が得意」といった特徴が挙げられます。

1コースで高い1着率を叩き出していた松井選手ですが、他のコースでの1着率は以下となります。
(5コース6コースは出走回数は出走回数が極端に少ないので注意してください)

 松井選手2~6コース成績

1コースの1着率と比較すると他のコースの1着率は少し物足りなさがあります。

しかし、2着3着率はかなり安定していると言えるでしょう。

松井選手が2~6号艇で出走する場合は、頭(1着)にするのではなく2着3着をメインに舟券を購入すると的中率が向上するかもしれません。

得意の決まり手に偏りがない自在タイプ

競艇選手の中には得意な決まり手ばかりを狙う選手も多くいます。

しかし、松井選手は得意不得意な決まり手がない「自在タイプ」となっています。

差し・まくり・まくり差しを状況に合わせて使用しています。強いて言うなら差しが少し多いかな?といったレベルです。

「○コースだから絶対に○○をする!」という事がなく、展開予想が少し難しい選手でもあります。

松井選手の得意な決まり手から展開を予想するのではなく、1コースの選手のスタートタイミングや他コースの選手の得意な決まり手から展開を予想した方が無難なのかもしれません。

スタート事故の少なさと安定したスタートタイミング

松井選手の特徴の1つとして「スタート事故の少なさ」と「安定したスタートタイミング」も挙げられます。

長年A1級のトップレーサーとして活躍しているという事は、スタート事故(フライング・出遅れ)が少ないという事でもあります。

同じA1級のトップレーサーでも、期間内や1年以内に複数回のスタート事故を起こす選手が多い中、松井選手は多くても年1~2回のみとなっています。

また、松井選手はスタートタイミングも安定しています。

毎年の平均スタートタイミングは「0.15前後」と全選手の平均とほぼ同じで特別早いわけではありません。

しかし、極端に遅れる事がないのでスタート直後に直まくりされる確率も低くなっています。

どのコースからでも2着3着を安定して取れる要因の1つは、安定したスタートタイミングです。

得意(相性の良い)競艇場は地元関西

全国24場ある全ての競艇場で高い勝率を維持している松井選手ですが、その中でも地元「関西」では特に高い成績を残しています。

所属支部となる住之江だけではなく、兵庫支部の尼崎や滋賀支部のびわこでも勝率「8.00」前後となっています。

所属支部の住之江では総出走回数が1000回を越えていますが、1着率は驚異の40%オーバーです。

一方、江戸川・徳山・蒲郡を苦手としています。

特に江戸川との相性が悪く、過去に出場した大会で一節間1着を1回も獲る事なく予選落ちをした経験があります。

苦手・相性が悪いと言われている江戸川と徳山の2場は、斡旋数が極端に少ないといった特徴もあります。

松井選手が出走しているレースで舟券を購入する時は、レース場の相性を確認してみてはいかがでしょうか。

生涯獲得賞金1位!松井繁選手にまつわるエピソード

松井選手と言えば「生涯獲得賞金1位」という輝かしいエピソードが有名です。

1989年にデビューしてから約20年後の2008年に公営競技史上初の生涯獲得賞金25億円を突破した事が話題を集めました。

それ以降もA1級としてG1・SGといった注目度の高い大会に出場をし続けて、2021年時点で生涯獲得賞金は「37億円」を突破しています。

意外とお茶目な一面も多い

絶対王者という異名や端正な見た目からクールなイメージを持たれている松井選手ですが、意外とお茶目な一面も多いようです。

ボートレーサーにスポットライトをあてた地上波番組やライブ配信の企画では、見ている人が思わず笑ってしまう言動も多くあります。

娘がミス日本のグランプリを獲得

松井選手には3人の娘がいて、2021年3月には三女の浅海さんが「ミス日本」のグランプリを獲得した事で話題を集めました。

まとめ

以上が、ボートレース・競艇界の絶対王者「松井繁選手」の特徴とエピソードです。

デビューから1年でA級に昇格してから、長年トップレーサーとして第一線で活躍してきた松井選手は、数多くのSG・G1優勝や生涯獲得賞金1位という

輝かしい成績を残しています。

また、競艇選手としては、1コースの圧倒的な1着率の高さや2~6コースの2着3着率の多さが特徴として挙げられます。

松井選手は、異名や見た目とは違ったお茶目な一面があったりと自然と応援したくなる選手でした。