競艇の醍醐味の1つとして「大穴舟券を当てる」という楽しみ方があります。

1レースの払戻金が数万円を超えるという夢のような高配当に憧れているという人も多いですよね。

しかし、大穴舟券は狙ったからといって簡単にゲット出来る物ではありません。

今回は、誰でも簡単に実践出来る競艇の万舟狙いのコツを紹介します。

万舟狙いは荒れるレースを狙う

中穴・大穴を問わず、高配当の穴舟券をゲットする時に最も大切になるのが「荒れる要素が多い」という事です。

人気の高い選手(艇)が1着を取ってしまうと払戻オッズはガクッと下がってしまいます。

1号艇1番人気の選手が1着を取った時の払戻オッズは「10~20倍」となる事がほとんどです。

万舟狙いをする時には1号艇や1番人気の選手が1着にならないレースを見付けられるかどうかが鍵を握っています。

荒れやすいレース場で穴レースを探す

一見すると同じ見えるレース場ですが、各レース場は水面の広さや立地による風の吹きやすさ・強さといった細かな条件が異なります。

全国24場あるレース場では各コースの勝率に大きなバラつきがあります。

レースで最も有利と言われている1号艇(1コース)の1着率を比較すると最も1着率が高い大村と最も低い戸田では約20%の差があります。

1号艇が1着にならないだけで払戻オッズは高くなります。

インコースが強い大村や徳山といったレース場よりもインコースが弱い戸田や江戸川の方が穴舟券の出現率は高くなっています。

悪天候のレースも荒れやすい

レース場を問わず、悪天候時は荒れやすくなります。

風の向きを問わず、5m以上の風が吹いていれば1コースの1着率は大きく下がります。

また、強めの雨や雪といった多くの選手が経験した事がない状況が揃ったレースも荒れる可能性が高くなっています。

モーターとプロペラ調整が終わっていない初日を狙う

各選手は大会日程が進むにつれてモーターとプロペラの調整を完璧に仕上げていきます。

大会初日にモーターとプロペラを完璧に仕上げられるという選手はほとんどいないので最終日と比較すると初日の方が荒れやすい傾向があります。

初日の調整不足を考慮した万舟狙いをする際は、モーターの前節使用者を確認すると良いでしょう。

イン屋やアウト屋といった特殊な調整を行う選手が前節に使用したモーターは調整が難しいと言われています。

また、A級選手ばかりが使用しているモーターは、勝率とモーターの性能が噛み合っていない事が多くなっています。

A級選手は悪いモーターでも技術でそれなりの成績を残します。

しかし、B級選手はA級程の技術がないので悪いモーターでは思ったような成績が残せません。

モーターの過去使用者を確認してA級選手が多いのに準優勝戦・優勝戦に出ていないモーターでも連対率が良いだけでそれなりに人気を集めます。

大会初日でモーター連対率の良さだけで売れている選手がいる場合、舟券から外す事で思わぬ高配当をゲット出来る事も珍しくありません。

前付けをする選手がいるレースを探す

競艇の選手の中には、自分の枠番より内側のコースを取る前付けを頻繁に行う「イン屋」と呼ばれる選手が存在します。

3~6号艇になった時はほぼ確実に前付けを行います。

前付けの成功・失敗は関係なく、だれか1人でも前付けをしようとするとインコースの選手の起こし位置がかなり深くなります。

また、前付けをしようとした選手に合わせて他の外側の選手も自分の枠番より内側に入る事も多く、侵入がグチャグチャになりレースが荒れやすくなります。

イン屋の選手がいるレースの多くは3連単の払戻オッズが平均よりも高くなっています。

イン屋の選手がいるレースで万舟狙いをする際には「前付けをする選手の節間成績」に注目しましょう。

イン屋の選手の節間成績が悪ければ悪い程、レースは荒れる可能性が高くなります。

もし、イン屋の選手の節間成績が良い場合は思ったより荒れない可能性があるので過度の期待は厳禁です。

「モーターが出ている選手」「1号艇のスタートタイミング」に注目

穴舟券を狙う際のコツとして「モーターが出ている選手」「1号艇のスタートタイミング」の2点が挙げられます。

基本的には1号艇が有利な競艇で他の艇が1着を取るには最低でも上記2点が必要だからです。

また、上記2点を満たしていれば1号艇の選手・モーターの調子が少しでも悪いとアウトコースからでも勝つ可能性が高くなります。

万舟狙いで必要となるのは「スタート後の伸び」

穴狙いで必要となる出ているモーターの条件は「スタートから1マークまでの伸びが良い」です。

スタート前の起こしとターン時の回り足が良くても、スタートから1マークまでに内側の艇をまくる事が出来なければ勝ちにくいからです。

特に高配当になりやすい4~6号艇が1着を取るには「行き足(中間足)」と「伸び足(最高速)」が他の艇より優れていなければいけません。

逆に行き足と伸び足が良ければ、スタートを決めるだけで他の艇を置き去りにする事が出来ます。

アウトコースの挺は、最低限の出足と回り足があれば問題ありません。

しかし、展示航走で明らかに出足が遅かったり、ターンが流れている場合は1着を取る可能性が下がるので軸には出来なくなります。

各艇のスタートタイミングで荒れるかどうかが決まる

各艇のスタートタイミング(ST)の善し悪しも穴狙いには大切な要素となります。

まず、1号艇の選手のSTが「0.17」より遅くなるかどうかを判断します。

全選手の平均STは「0.17前後」なので1号艇が平均STより遅くなるとすぐ隣の2号艇や他の艇にスタート直後にまくらる確率が高くなります。

スタート直後にまくられると1号艇は何もする事が出来なくなり3着以内に残る事が難しくなります。

ボートレース公式サイトの払戻金一覧を見てもらえば分かると思いますが、1号艇が着外になると払戻オッズが高くなります。

穴狙いをする時は、1号艇の平均STや節間平均ST、さらにスタート展示でスタート勘が合っているかどうかを確認してください。

平均STや節間平均STが0.17より遅かったり、展示航走でスタートが極端に遅れていればチャンスです。

また、1号艇のSTと一緒に確認しておきたいのが他の艇のSTです。

平均STが0.17を超えている選手が狙い目となります。

出走表に記載されている平均STが0.17前後でも節間平均STが0.17より早ければスタートを決める可能性が高くなります。

1号艇のスタートが遅れた時に「誰がまくりに行くのか」といった点に注目すると購入点数を抑えられます。

まとめ

狙ってゲットするのが難しい競艇の穴舟券ですが、コツを覚えておくだけで穴舟券に出会える確率が上がります。

今回紹介した、荒れやすいレース選びや前付けをする選手の有無、モーターとSTといった荒れやすい条件は競艇初心者の方でも簡単に判断する事が出来ます。

万舟を当ててみたい、万舟狙いで一攫千金を夢見ていたという人は今回の記事を参考にして穴舟券を狙ってみてはいかがでしょうか。