競艇で舟券購入を始めて数ヶ月経つのにあまり的中率・回収率が上がらないと悩んでいる人も多いと思います。
競艇のレース予想は、直感だけではなく「基本」や「セオリー」もしっかりと覚えなければいけません。
今回は、競艇の回収率がアップするために最低でも覚えておきたい予想のコツを紹介します。
的中率より回収率を重視した買い方を目指す
競艇で勝つ(回収率100%以上)には、的中率を上げなければいけないと勘違いしている人も意外と多くいます。
しかし、競艇は的中率を重視し過ぎると回収率が下げっていくという特徴があるギャンブルです。
競艇で「勝ち」を目指す場合は、的中率よりも回収率を重視する買い方を覚える事が重要となります。
的中率を重視すると当たった時の勝ち額が少なくなる
競艇で的中率を重視するという事は「購入点数が増える」という事です。
競艇の3連単は、他の公営ギャンブルとは異なり的中率が「1/120」と比較的当たりやすくなっています。
1レースで1点100円で全通り購入しても「1万2000円」です。
しかし、競艇の3連単平均払戻金額は「2000円前後」、ほとんどのレースは「1000~1500円」となっています。
毎レース全通り購入しているとすぐに資金が底をつく事は簡単に想像出来ると思います。
毎レース全通り購入する人はいないと思いますが、舟券が外れるのが怖くて気付いたら思っていた以上に購入点数が増えていたという経験がある人も多いですよね。
しかし、それでは舟券が当たってもなかなか回収率は上がっていきません。
競艇で回収率を上げるには、1レースでの購入点数を出来るだけ絞って(的中率を無視する)当たった時の利益を大きくする事が重要となります。
舟券が当たった時に多い「この組み合わせは必要なかったな」をなくす事を意識してみてください。
的中率を無視しても回収率が極端に下がる事はない
競艇で勝ちを目指す時に的中率を無視しても良い理由として「的中率に関係なく回収率は75%に収束する」といった点が挙げられます。
競艇を含む公営ギャンブルの平均回収率は「約75%」です。
短い期間で見るとかなり上下する回収率ですが、半年や1年以上の長期的に見るとほとんどの人の回収率が75%となっています。
買い方に関係なく、舟券を買う機会が増えれば増えるほど、回収率が75%に収束するのであれば的中率を重視する必要はありませんよね。
出来るだけデータを集める
人によって競艇の予想に必要となるデータは異なります。
極端な話、出走表を見る事なく展示航走の様子だけで舟券を購入しているという人もいます。
しかし、競艇の予想ではデータはあればある程良いと言えるでしょう。
データが多くなると混乱してしまうという人もいますが、まずは出来るだけ多くのデータを集めて徐々に自分に必要なデータだけ残していきましょう。
選手の階級だけで判断しない
出走表で得られる情報で予想の時に役に立つのが
- 選手ランク
- 全国・当地勝率
- 平均スタートタイミング(ST)
- コース別成績
- モーター連対率
- 節間成績
の6つです。
出走表を見て最初に選手ランクを比べて最もランクの高い選手を軸にする人が多くいます。
しかし、A級選手でも進入するコースによってはB級選手とあまり変わらないという選手も珍しくありません。
特に、勝率が「5.00~5.50」のA級選手には注意が必要です。
そのような選手がいる場合は、A級だからと無条件で軸にするのではなく、コース別成績を確認しましょう。
レース本番で進入するであろうコースの3連対率が60%を下回っている場合は、軸としての信頼度はあまり高くなくなります。
逆に言えば、無条件で軸にする人が多いので人気が集中しやすく、舟券に絡まなかった時に高配当が出やすいという事でもあります。
的中率・回収率を上げるには、選手ランクだけではなくコース別成績もしっかりと確認しましょう。
平均STと節間STの比較
全国のレース場の平均STが早い選手でも特定のレース場ではSTが遅くなるというのも珍しくありません。
同じ見える各レース場ですが、立地だけではなく水質やコース幅等、細かい点がかなり異なります。
その結果、選手にも得意・不得意なレース場が出てきます。
また、毎節間使用するモーターも異なります。モーターは全て同じ規格ですが、実際に動かしてみると出足やレース足が違います。
スタートがしやすいモーターもあれば、スタートがしにくいモーターもあります。
平均STが早い選手でも苦手なレースや癖の悪いモーターを引いてしまうと平均から大幅に遅れてしまいます。
初日や2日目は特にスタートがバラつきやすく、相性の悪いモーターを引くと最終日までスタート勘が合わないという選手もいます。
選手がしっかりとスタートが出来るかどうかは、平均STではなく「節間ST」を見ましょう。
節間STが平均STより遅い、または毎レースでSTにかなりバラついている場合は、スタート勘が合わないという判断が出来ます。
逆に、節間STが平均STと同じから少し早い、毎レースのSTが安定している選手は、しっかりとスタートを合わせる事が出来ます。
競艇は、スタートから1マークまでが重要となるので、しっかりとスタートが切れる選手を探してください。
モーター連対率はあまり気にしない
各レース場には、超抜・エースモーターと呼ばれるモーターがあります。
他のモーターと比較すると伸び・周り足等、全てが抜群で誰が使用しても好成績を残せるモーターの事を指します。
超抜・エースモーターは、2連対率が45%以上という信じられない成績を残しています。
新聞や情報サイトに記載されるような超抜・エースモーターであれば、注意は必要となります。
しかし、それ以外のモーターの2・3連対率の数値はあまり気にする必要はありません。
モーターの連対率は、使用した選手で大きく異なります。
どれだけ素性の良いモーターでもB2級の選手が引き続ければ2連対率が20%を下回ります。
逆に、素性の悪いモーターでも整備が上手な選手やA級のトップレーサーが使用すればそれなりの連対率を叩き出します。
以上の事から、モーター連対率はレース予想の中ではあまり優先度は高くありません。
モーター連対率で比べる場合は、連対率の数値だけではなく過去使用者も忘れず確認するようにしましょう。
1号艇1着率の高さから買い目を決めていく
競艇の予想のコツとして「1号艇が1着になれるかどうか」が挙げられます。
レースで最も有利な1号艇が1着になる可能性と1号艇が負ける時のレース展開を考える事で自然と買い目を絞っていく事が出来ます。
ここでは、オーソドックスな舟券の買い方を紹介します。
まだ競艇を始めて日が浅いという人は、1号艇が1着になりやすいレースに狙いを絞るのも良いでしょう。
1号艇の1着率と負けた時の決まり手に注目
1号艇が1着になるかどうか、逃げられるかどうかの判断は1号艇の1着率を調べるのが最も簡単です。
1着(逃げ)率が70%を超えている選手であれば、信頼度は高いと言えるでしょう。
逆に全選手の平均55%前後の選手は、1着にならない可能性が高くなります。
1号艇が1着にならないと予想した時は、1号艇選手の負けた時の決まり手を調べます。
差し・まくり・まくり差し等、1号艇の1着率があまり高くない選手は、負ける時の決まり手が偏っている事が多い傾向があります。
1号艇の選手が負けやすい決まり手を得意にしている選手を選ぶだけでも的中率・回収率はある程度安定します。
決まり手別の買い方
1号艇が差しで負けやすい選手の場合、1着候補は差しが得意な選手になります。
基本的には、2・3号艇の選手になりますが、まくり差しでの1着率が高い4・5号艇も候補となります。
差しの場合は、1号艇が2着・3着に残る可能性が高いので、買い目は「差しで1着になる艇>1号艇>他の艇」となります。
1号艇が1周目1マークで必要以上に膨らむと予想した場合は、1号艇の3着まで購入する必要があります。
一方、1号艇がまくりで負けやすい選手の場合、まくりは1周目1マークでまくりに来た艇に飲み込まれてしまうので舟券に絡む可能性が低くなります。
また、まくりの際はまくる艇の1つ外側の艇が2着候補となり、買い目は「まくる艇>まくる艇の1つ外側の艇>他の艇」となります。
もちろん、各選手の技術やレース本番のSTによって全く違う結果となる事もあります。
しかし、オーソドックスな舟券の買い方(すじ舟券)を知っておいて損はないので、頭の片隅に置いておきましょう。
適切な購入点数
上記でも解説した通り、競艇で勝つためには的中率よりも回収率を重視する必要があります。
1号艇が1着になると予想した時の適切な購入点数は「6~8点」
1号艇以外の艇が1着になると予想した時の適切な購入点数は「10~15点」
となります。
1号艇が1着になると払戻金額が1000円を下回る事も珍しくないので、1号艇1着予想の時はオッズの確認を絶対に行う癖を付けましょう。
購入金額が払戻金額を下回らないように購入点数やベッド金額を調整してください。
自信がつくまでは2連単で練習する
競艇で舟券を購入している人のほとんどが3連単を購入しています。
他の公営ギャンブルと比べると、3連単の理論的な的中確率が高いので3連単で勝負しやすいというのは競艇の魅力の1つです。
しかし、競艇を始めて日が浅い、スランプで予想が全く当たらないという人は、3連単ではなく2連単の舟券を購入する事をオススメします。
2連単は「払戻金額が低い」というイメージから敬遠している人も多いですが、実は便利な舟券です。
3着を当てる必要がないので的中率が高く、さらに購入点数を大幅に削る事が出来ます。
購入点数を削れるので1点に賭けられる金額を増やせるようになり、結果、当たれば3連単より払戻金額が多かったという事も多々あります。
自分の予想に自信がつくまでは、2連単で経験を積むのも的中率・回収率をアップさせるコツの1つです。
まとめ
競艇予想のコツは「的中率を無視して回収率を重視する」事です。
購入点数を増やせば、的中率は自然と上がります。
しかし、競艇は払戻金額が低いギャンブルなので的中率を重視し過ぎると回収率はドンドン下がっていきます。
競艇で勝つには回収率を重視した買い方を覚えるのが近道です。
また、予想の時に使用するデータも大切です。出走表に記載されている数値を信じるのではなく、細かな情報もしっかりと活用してください。
最初は、混乱してしまうかもしれませんが、徐々に自分の予想に必要なデータだけ絞る事が出来るので気長に経験を積んでいきましょう。
競艇の回収率が安定しない、なかなか上がらないという人は、今回紹介した予想のコツを参考にしてみてはいかがでしょうか。