全国24場あるボートレース場の中には、海に面したレース場も数多く存在します。
海水・汽水のレース場では「潮の満ち引き」も重要な予想のポイントの1つとなります。
そこで今回は「干潮」がボートレースに与える影響や予想方法の基本を解説していきます。
干潮は最も水位が低い状態
趣味で釣りやサーフィンといったマリンスポーツをしている事から潮の満ち引きに詳しいという人もいると思います。
ですが、潮の満ち引きについてほとんど知らない、詳しくないという人の方も多いですよね?
簡単に説明すると、
満潮は最も水位が高い状態
干潮は最も水位が低い状態
の事を指します。
また、
満潮から干潮に向かって水位が下がっていく事を「下げ潮」
干潮から満潮に向かって水位が上がっていく事を「上げ潮」
と呼びます。
競艇解説等で、下げ潮や上げ潮といったワードが出てくる事もあるので、ぜひ覚えていきましょう。
また、下げ潮・上げ潮の向きはボートレース場によって違います。
全てのボートレース場が同じだと勘違いしないように気を付けましょう。
干潮と満潮は1日2回ある
干潮と満潮は「約6時間毎」に入れ替わります。
要するに干潮と満潮は「1日2回ある」という事です。
1Rが干潮だからといって12Rまで干潮の状態が続く事はなく、12Rに向かうにつれて徐々に潮が満ちていきます。
海水、または汽水のボートレース場では、各ホームページやボートレース場で配布している新聞に潮の満ち引きに関する情報が記載されているのでチェックするクセをつけておきましょう。
同じ日の干潮・満潮でも水位は違う
同じ日の干潮と満潮であれば「水位は同じ」だと勘違いする人もいます。
しかし、同日中の干潮・満潮でも水位は異なります。
ですが、水位の差はそこまで大きくないので、あまり気にする必要はありません。
ボートレースの予想をする時は、水位が微妙に違うという事だけ覚えておけば問題ないないでしょう。
干潮時は3・4コースが有利となる
潮の満ち引きがボートレースに及ぼす影響として「ターンのしやすさ」が挙げられます。
水位が変わるという事は、ボートの操作性も大きく変わるという事です。
今回の記事でスポットライトをあてている干潮時は「3・4コース」が狙い目となります。
その主な理由は以下となります。
水位が下がる事で全速旋回がしやすくなる
干潮時に3・4コースが有利となる最大の理由は「全速旋回がしやすくなる」からです。
競艇で使用されているボートは、水位が高くなればなるほど安定しなくなります。
お風呂やプールでボールを浮かべるのをイメージすると分かりやすいと思います。
水位が高い状態だとボートが安定しないので、全速旋回すると、外側に膨らみやすくなります。
一方、水位が低くボートが安定するとターンが流れにくくなるので、思い切って全速旋回で攻める事が出来ます。
なので、干潮時は満潮時よりもまくりやまくり差しが決まりやすくなります。
まくられた内側の艇は舟券に絡みにくい
3・4コースがまくりやまくり差しを決めた時は「内側の艇は舟券に絡みにくい」といった傾向があります。
外側のコースから全速旋回でまくられると、着を残すためのコースがほとんどなくなるからです。
まくりに抵抗すると、ターンマークを外してまくりに来た艇と一緒に外に膨らみ、空いた内側が他の艇の差しスペースになります。
抵抗せずに、スピードを落として旋回すると、全速旋回した艇の方が早くターンを終えるので、置いていかれてしまいます。
上記の理由から、まくられた内側の艇は、舟券に絡む可能性が低くなります。
購入点数を絞りたい時は、まくられる艇を2着から外すのが無難です。
潮の向きにも注目
干潮・満潮を問わず、潮の満ち引きがあるボートレース場では「潮の向き」にも注目してみましょう。
1マークから2マークに潮が流れる「向かい潮」になると「スローダッシュが不利」になります。
詳しい解説は省きますが、向かい潮になると「向かい風」と同様に助走がつきにくくなります。
なので、助走距離が短いスロースタートよりも、しっかりと助走距離を確保出来るダッシュスタートの方が有利だという事です。
「干潮+向かい潮」は、まくりが狙い目となります。
モーターの調子が悪い艇がスロースタートにいる時やまくりが得意な選手がいるレースは要注目です。
潮と風がケンカをすると荒れやすい
干潮・満潮・潮の向きに加えて「風向き」にも注目すると、思わぬ高配当をゲット出来るかもしれません。
競艇ファンの間では「潮の向きと風の向きが真逆の時はレースが荒れる」と言われているからです。
「向かい潮+追い風」や「「追い潮+向かい風」のレースがあれば高配当を狙ってみてはいかがでしょうか?
潮の影響を受けるボートレース場を覚えよう
全24場あるボートレース場全てが潮の影響を受けるわけではありません。
まずは、潮の影響を受けるレース場を覚えましょう。
簡単に調べる事が出来ますし、ボートレース場の周辺の環境を見ればある程度判断する事も出来ます。
ですが、一応、潮の影響を受けるレース場と受けないレース場を分けて紹介しておきます。
潮の影響が大きいボートレース場
潮の満ち引きがあるボートレース場の中でも「潮の影響が影響が大きいボートレース場」をまずは紹介します。
潮の満ち引きによる影響が大きい事から、予想が難しいという難点があります。
しかし、その分、人気が分散しやすかったり、高配当も出やすいといった魅力もあります。
下記のボートレース場で、予想をする舟券を買う時は、必ず干潮・満潮等の潮の情報をチェックしましょう。
江戸川競艇場
平和島競艇場
鳴門競艇場
丸亀競艇場
児島競艇場
宮島競艇場
徳山競艇場
若松競艇場
福岡競艇場
市の影響が小さいボートレース場
ここで紹介するボートレース場は、潮の満ち引きはありますが、あまり影響が生じないといった特徴があります。
もちろん、潮の満ち引きを予想に加味する事をおすすめしますが、上記で紹介した影響の大きなボートレース場と比べるとそこまで気にする必要がないとも言えます。
基本的な予想は各ボートレース場の特徴に合わせて、決め手に欠けた時や購入点数を絞りたいといった時に、潮の満ち引きを参考にするのがおすすめです。
浜名湖競艇場
蒲郡競艇場
常滑競艇場
津競艇場
下関競艇場
大村競艇場
潮の満ち引きがない淡水のボートレース場
以下のボートレース場は、淡水で潮の満ち引きがないボートレース場となっています。
潮の満ち引きを加味した予想に慣れていない、最もシンプルに予想をしたいという人に向いたボートレース場と言えるでしょう。
もちろん、同じ淡水でもそれぞれ違った特徴があるので、ぜひ各ボートレース場の違いも勉強してみてください。
桐生競艇場
戸田競艇場
多摩川競艇場
三国競艇場
びわこ競艇場
住之江競艇場
尼崎競艇場
芦屋競艇場
唐津競艇場
まとめ
ボートレースの予想では、潮の満ち引きも大切な情報の1つです。
普段は淡水のボートレース場で舟券を買っているという人も、潮の影響を覚えておいて損はありません。
今回は「干潮時」に生じる影響と狙い目を紹介しました。
水位が低くなる干潮時は、ボートが安定する事から全速旋回がしやすくなります。
その結果、まくりやまくり差しが決まりやすくなるので、イン逃げよりも高い配当に期待が出来ます。
また、満ち引きと一緒に潮や風の向きも一緒にチェックしてみてください。
それが思わぬ高額配当の万舟をゲットのきっかけになるかもしれません。