競馬の馬券は「一番人気の馬を切った方が良い」と聞いた事がある人も多いのではないでしょうか?
一番人気の馬が着外になると払戻金がいっきに跳ね上がります。
しかし、いざ一番人気の馬を馬券から外してみると、あっさりと一着になってしまう事も多々あります。
結局、一番人気の馬は買った方が良いのか、買わない方が良いのか判断に困ってしまいます。
そこで今回は、敢えて一番人気を買わない戦略に絞って考察してみました。
一番人気を買わない戦略も考え方次第で意外と回収率が安定する
結論から最初に述べると、一番人気を買わない戦略でも考え方や使い方次第で「回収率は安定する」と考えています。
もちろん、全てのレースで一番人気を買わない、一番人気以外の馬から適当に選ぶといった雑な馬券の買い方をしていると全く回収率は安定しません。
寧ろ、回収率は競馬ユーザーの平均である75%を大幅に下回ってしまう可能性の方が高くなります。
一番人気を買わない戦略を駆使する際は「美味しい一番人気」と「美味しくない一番人気」がいる事を知らなければいけません。
一番人気になる馬にはしっかりとした理由がある
1レースに出走する10~18頭の中で一番人気になる馬にはしっかりとした理由があります。
血統や適正距離、騎乗するジョッキーの実力といった様々な条件で多くの人が最も強いと判断しているという事です。
当該レースで馬券を買っている人の多くが支持をしているという事なので「なんとなく一番人気になった」という事は絶対にありません。
一番人気を買う買わないは置いておき、まずは「なぜ、その馬が一番人気になっているか」といった点を考えてみてください。
美味しい一番人気とは?
美味しい一番人気の条件は「人気を集めているのに実は強くない」という至ってシンプルなものです。
レースで一番人気になる馬は、必ずしも圧倒的に強いわけではありません。
「他の馬と比べると少し強い程度」の馬が一番人気になっている事も多々あります。
他の馬との実力がそこまで変わらないのであれば、「負ける可能性が高い」という事になりますよね?
一番人気を買わない戦略は、一番人気の馬が負けなければ馬券が当たる事はありません。
なので、一番人気を買わない戦略の美味しい一番人気とは「負けてくれる一番人気」という事になります。
美味しくない一番人気とは?
一方、一番人気を買わない戦略で美味しくない一番人気とは「圧倒的に強い馬」になります。
圧倒的に強い馬が馬券に絡まなければ、馬券が当たった時に高額配当に期待が出来ます。
しかし、圧倒的に強い馬はやっぱり1着を取る、馬券に絡みます。
高額配当ゲットの夢を見て、圧倒的に強い馬がいるレースで一番人気を買わない戦略を使っていると簡単に軍資金が底をつきます。
一番人気を買わない戦略では「レース選び」と「馬券の買い方」が重要になる
一番人気を買わない戦略で、回収率を安定させる勝つためには何が必要なのかを考えた結果、「レース選び」と「馬券の買い方」が重要だという当たり前の結論に辿り着きました。
先程も述べたように、適当に選んだレースで一番人気を買わない戦略を使っても回収率は安定しません。
しっかりと、1番人気が負けるレースを選んで、効率良く勝てる馬券の買い方を実践する事が勝ちの鍵を握っているようです。
一番人気が負けやすいレースが存在する
競馬歴がそれなりにある、馬券を買った事がある人であればご存知だと思いますが、競馬のレースには「クラス」があります。
競馬のクラスは「G1・G2・G3」だけではなく「新馬・未勝利・1勝」等、意外と細かく分けられています。
競走馬であれば好きなレースに出走出来るというわけではなく、条件を満たしたレースしか出走する事が出来ません。
このクラスによって「一番人気の勝率が大きく異なる」といった特徴があります。
最もグレードの高いG1の一番人気の勝率は「40%」ですが、1~3勝クラスになると「30%」、ハンデ戦に至っては「28%」まで下がります。
普段の競馬はグレードの高いメインレースばかり注目されていますが、一番人気を買わない戦略では、メインレース以外が狙い目となります。
まずは、馬券を買う当日に行われているレースのクラスに注目してみましょう。
3連単だけが馬券ではない!予想に合わせた適切な馬券を選ぶ
競馬番組や競馬新聞のほとんどは「3連単の買い目予想」を公開していますよね。
「競馬と言えば3連単!」「3連単を買っている人が多いから自分も」となんとなくで3連単馬券を購入している人も多いのではないでしょうか?
もちろん、3連単には3連単の良さがあるので買ってはいけないという事はありません。
しかし、一番人気を買わない戦略では3連単ではなく「他の馬券」の方がおすすめとなります。
一番人気の馬が絡む馬券を買わないので自然と払戻オッズは高くなります。
なので無理に3連単で買い目を増やす・広げるよりも、購入点数を絞って1点に賭ける金額を増やした方が効率良く回収率を上げられます。
最もシンプルで分かりやすいのが、一番人気の馬以外から1着になる馬を数頭選ぶだけの「単勝」です。
単勝で複数の馬を買う時は、当たった時の払戻金額が同じになるように各馬で賭ける金額を調整しましょう。
一方、1点買いであれば賭け金の調整は必要ありません。
また、「馬単」と「馬連」もおすすめです。
単勝よりも購入点数は多くなりますが、当たった時にリターンに期待が出来るようになります。
それぞれ一番人気の馬以外の1着2着になると予想した馬を組み合わせいくだけです。
馬連では一番人気の馬を絡ませる事は出来ませんが、馬単であれば2着に一番人気の馬を絡めてもそれなりの配当が得られるようになっています。
「一番人気の馬を1着固定で2着を流した方が良いんじゃないか?」と考える人もいると思います。
残念ながらその買い方を続けても、回収率は「70~80%」を維持出来るだけでプラス域まで浮上するのはかなり難しくなっています。
ワイドが意外と狙い目?
一番人気を買わない戦略でどの馬券を買えば良いのか検討した時に最初に思い浮かんだのが「ワイド」です。
3着以内になる馬を順番不問で2頭当てるといった馬券となっています。
ワイドは「一番人気の馬+中穴の馬」といった買い方をする人が多い傾向があります。
そこを「一番人気以外の2頭」にするだけで意外と美味しい配当が得られるのではないか?と考えました。
一番人気の馬が3着にすら入賞出来ないといったレースになると、当たる可能性だけではなく配当にも期待が出来ます。
実際に、一番人気を絡めていないワイドの払戻オッズのほとんどは「10倍」を超えています。
少しレースが荒れるとワイドなのに、30倍や50倍といった美味しい払戻オッズをゲットするチャンスとなります。
ワイドは、馬単・馬連よりも購入点数を抑えやくなっているので、上手に活用出来ればかなり美味しい思いが出来そうです。
まとめ
以上が競馬で一番人気を買わない戦略の考察です。
一番人気だからといって圧倒的に強い・勝てるわけではないのが競馬の面白いところでもあります。
一番人気の馬が負けるだけで配当はグンと高くなるので、そこを狙っていくといった感じになると思います。
一番人気を買わない戦略で回収率を安定させる、収支をプラスにするには「レース選び」と「馬券の買い方」が大切だという事を忘れないようにしましょう。