ボートレース平和島は、全国24場あるレース場の中でも荒れやすいとして競艇ファンから有名となっています。

イン勝率が低さから、平和島の予想の仕方が分からないと困っている人も多いと思います。

今回の記事では、ボートレース平和島の特徴・予想方法のポイント、さらにおすすめの選手をまとめて紹介します。

コース幅が狭く風の影響を受けやすいのが特徴

意外と知られていませんが、ボートレース平和島の水質は海水です。

レース場が東京湾の近く、河に面していて東京湾から潮が入ってきています。

しかし、潮の流れによる影響はあまりなく、満潮時に1マーク付近にうねりが発生する程度と言われています。

平和島の最大の特徴として「コース幅の狭さ」が挙げられます。

公式ホームページに記載されている情報で確認するとスタートラインの幅が49m、1マークホーム側の幅が37mとターンマークに近づくにつれて狭くなっていきます。

コース幅が狭くなると、1コースの艇がターンしにくくなります。一方、アウトコースの艇はまくりやまくり差しを決めやすくなります。

平和島と同じく荒れ水面と言われている戸田競艇場もコース幅が極端に狭いといった共通点があります。

逃げ以外の決まり手の出現率が全国トップクラス

2020年の平和島の逃げの出現率は「42.1%」と全国平均の「53.1%」より大幅に低い数値となっています。

一方、逃げ以外の決まり手の出現率と全国順位は以下となります。

  • 差し 出現率「17.6%」全国順位1位
  • まくり 出現率「18.3%」全国順位3位
  • まくり差し 出現率「13.1%」全国順位2位
  • 抜き 出現率「8.0%」全国順位4位

逃げ以外の決まり手全てが全国トップクラスです。

差しの出現率が注目されがちですが、意外とまくり・まくり差しの出現率も高くなっています。

平和島で勝負をする際には、逃げ以外の決まり手全ての可能性を考慮する事が必須となります。

事故防止対策でバックストレッチ側の斜行規制が厳しい

他のレース場との違いとして「バックストレッチ側の斜行規制が厳しい」といった点が挙げられます。

斜行による道中のブロックが不可能となり、差した艇が内側から伸びきた場合に先頭艇は抵抗出来ずに着順を落とすといったケースをよく見かけます。

この斜行規制も平和島のイン勝率を下げている理由の1つだと言われています。

風の影響を受けやすい

東京湾から近い事や都心に近くビル風も吹く事から、平和島は風向きや風速が安定しなくなっています。

短いスパンで風向きが変わる事も珍しくないので、レース直前に風の情報を確認する事をおすすめします。

風による影響は、セオリー通り追い風でイン勝率が高くなり、向かい風でイン勝率が下がります。

追い風の風速が強くなると2号艇(コース)の1着率が徐々に上がっていくといった点がポイントとなります。

向かい風は、風速1~4mの緩やかな風が吹くだけで1号艇の1着率は下がります。

逆に、3~5号艇の1着率が上昇しています。特に、5号艇は向かい風が少しでも吹くだけで1着率が上昇するので要注目です。

風速5m以上の強風になると、1号艇1着率は無風時の2/3程度まで落ちる事からイン以外の1着を狙う事が可能となります。

1コース1着率が低く5・6コース1着率が高い

前記した通り、平和島は1コースの1着率が全国23位とかなり低いです。

しかし、2~6コースの1着率は、全て全国上位と高くなっています。

特に、5・6コースの1着率の全国順位は「1位」です。

6コースに限っては、2着3着の連対率も全国トップクラスを誇ります。

平和島の企画レースは1つのみ

企画(シード)レースを複数開催しているレース場も増えていますが、平和島の企画レースは5R(夏季は3R)の「Afternoon Pleasant Race」のみです。

企画レースは、内側にA級選手・外側にB級選手を配置といった内容になっています。

平和島の予想は1号艇の1着を疑う事から始める

イン勝率が全24場の中で23番目に低い平和島での予想は「1号艇の1着を疑う」事から始まります。

1着率は、他のレース場や平均と比べると低くなっていますが、2着率「65.3%」3着率「75.3%」とそこまで低くはありません。

1着率が低いからといって、1号艇を舟券から外すのは危険だと断言出来ます。

無風の場合は1号艇の信頼度アップ

1号艇の信頼度がアップする条件として「無風」が挙げられます。

また、向かい風1~3mの場合も1号艇の信頼度は多少上昇します。

しかし、気を付けなければいけないのが「上手い選手に限る」といった点です。

コース幅の狭いレース場に慣れている地元選手や当地勝率が全国勝率よりも高い選手のみイン信頼度がアップすると考えてください。

1号艇の着順が安定していないB級選手やA級選手でも当地1号艇勝率が低い選手は、信用する事が出来ません。

風向きによって1着の艇を選ぶ

風の影響を受けやすい事から、レース直前の風向きで1着になる艇を選ぶといった予想方法も効果的です。

追い風で2号艇の選手が差しを得意としている場合は、2号艇の選手を軸にする事が出来ます。
一方、向かい風の場合は、4~6号艇が有利になります。

4号艇は、差し・まくり・まくり差し全てに対応が出来る有利なコースとなっているので、選手の得意な決まり手から展開予想をする事が可能です。

5号艇は、4号艇が攻めた事で出来た展開をつく事になり、1着率だけではなく2着3着率も高くなっています。

向かい風の場合は、5号艇を軸にする人も多くいます。

5号艇を得意としている「上野真之介選手」や「秋山直之選手」が5号艇に乗るレースは積極的に狙っても良いかもしれません。

5号艇に展開が向くと予想した際は、取りこぼさないように5号艇の2着3着の買い忘れをしないように注意してください。

1マークのコース幅が狭い事から、6号艇も最内差しをする事が出来ます。

しかし、1着率全国1位の6号艇ですが、1着率は「3%」前後とあまり高くないので、6号艇頭の舟券を多用すると回収率が下がります。

また、平和島の6号艇勝率が全国1位だという事は有名なので、思っていたよりも払戻オッズが低かったという事も珍しくありません。

2号艇に差しが得意な選手がいる場合は要注意

風向きや風速を問わず、2号艇に差しが得意な選手がいる場合は注意が必要です。

「バックストレッチ側の斜行に規制がある」「差した艇が内側で伸びやすい」といった平和島ならではの特徴から差しが有利な展開となりやすいからです。

実際に、差しを得意としている選手の多くは、平和島で好成績を残しています。

当該レースに出走する選手の得意な決まり手の確認を忘れないようにしましょう。

オリジナル展示タイムを予想に反映させる

平和島の予想は、各レース場で展示航走の後に発表されている「オリジナル展示タイム(データ)」を積極的に活かしていく事をおすすめします。

平和島では「展示タイム」「1周タイム」「回り足タイム」「直線タイム」を発表しています。

  • 1周タイムは、モーターの全体的な調子・調整の良さ
  • 回り足タイムは、ターンスピード
  • 直線タイムは、旋回後の立ち上がりの良さ

を確認する事が出来ます。

回り足タイムは差しに影響し、直線タイムはまくり・まくり差しに影響します。

2号艇の選手の回り足タイムが極端に遅いと旋回力が低く、差しを狙っても届かない可能性が高いという判断が出来ます。

一方、直線タイムが早いとまくり・まくり差しを狙いやすくなります。

風や選手の特徴に加えて、展示タイムを加味する事は予想の精度のアップにも繋がります。

平和島でおすすめの選手は差しが得意な峰竜太選手と白井英治選手

平和島でおすすめの選手は、とにかく差しが得意な選手です。

トップレーサーとして人気を集める佐賀支部「峰竜太選手」と山口支部「白井英治選手」は、平和島で高い成績を残しています。

2人とも差しが得意なだけではなく、状況に合わせて的確な判断・決まり手を選べるオールラウンダーという共通点もあります。

また、第1回PG1BBCバトルトーナメント優勝者の徳島支部「田村隆信選手」も勝率「7.77」と平和島と好相性の選手です。

一方、女子選手では徳島支部「淺田千亜希選手」が女子選手でトップの勝率「7.77」を記録しています。

淺田選手も他のおすすめ選手と同様に得意不得意な決まり手がないオールラウンダーです。

差しが苦手な女子選手が多い中、しっかりと差しを決められる淺田選手は平和島で注目の選手の1人となります。

まとめ

ボートレース平和島は、荒れやすいレース場として有名です。

実際に、1コースの1着率は全国ワーストクラスで2~6コースの1着率が全国トップクラスとなっていました。

1着を絞りにくい平和島ですが、風向きや選手の得意な決まり手からある程度1着候補を絞る事が出来ます。

平和島に苦手意識を持っている人や平和島で勝てていない人は、今回紹介したポイントを参考にした予想をしてみてはいかがでしょうか。