一年中レースが行われている競馬は「季節によって予想方法が異なる」と言われる事もあります。

春夏秋冬の中で「春シーズン」は数多くのG1レースが集中している事から、競馬ユーザーの注目度が高くなっています。

今回は、春競馬予想の方法についてまとめてみました。

春競馬に偏った傾向はなし!いつも通りの予想方法でOK

様々な方法で春競馬の傾向を調べてみましたが、突出した傾向は見当たりませんでした。

「春だからここに注意しなければいけない!」といった事はないので、いつも通りの予想方法で問題ありません。

しかし、念の為覚えておいた方が良い「春競馬の注目ポイント」が2つだけ見つかりました。

気温が暖かくなり体がシャープになる馬が増える

気温が暖かくなる春先は、体を動かしたくなるという人も多いですよね?

それは人間だけではなく、競走馬も同じです。

気温が低く寒い冬は、積極的に体を動かす馬が意外と少なく競走馬も体重が増えがちな季節となっています。

もちろん、体重が増え過ぎないように調教はしっかりと行われていますが、それでも体が太くなりやすいと言われています。

しかし、気温が暖かくなるにつれて競走馬も徐々に体を動かし始めるので、冬と比べると体がシャープになります。

春競馬のパドックを注意して見てみると、冬シーズンと比べると体のラインがスッキリしている、シャープになっている馬が多い事に気付けると思います。

前走からガラッと雰囲気が変わった馬が増える

競走馬はデリケートな生き物です。

寒い季節が嫌い・苦手な馬は、どうしても冬に状態が整わないといったケースが出てきます。

春になると、気温が上がり状態・調子が上向く競走馬も多くいます。

そんな馬は、出走表に記載されている近走成績がかなり悪いのに、春競馬の一発目のレースで好成績を残す傾向が高くなっています。

近走成績だけでは判断出来ない、周りが注目していない美味しい馬券を見つけるといったのも春競馬の醍醐味の1つと言えるでしょう。

天皇賞・春の予想方法

先程述べた通り、春競馬の予想は普段の予想方法で問題ありません。

各レース場やコース距離・通年の傾向を予想に反映するオーソドックスな予想方法が基本となります。

全てレースの予想方法を解説するのは、不可能なので春競馬の中で最も注目度の高い「天皇賞・春」を例にしていきます。

1~3番人気の勝率が約60%

天皇賞・春では「1~3番人気が勝率の約60%を占める」といった特徴があります。

なので、軸馬を探す時は上位人気の馬から選ぶのが基本となります。

しかし、勝率自体は「2番人気(約35%)>1番人気(20%)>3番人気(10%)」となっているので1番人気に過度に期待する事はNGです。

しっかりと上位人気の馬の血統・過去成績・騎手等を比較して軸馬を選ぶようにしましょう。

逃げ・先行の脚質が有利

脚質による有利・不利の差が大きいのも天皇賞・春の特徴の1つです。

脚質別の過去成績を見てみると「逃げ・先行が圧倒的に有利」である事がひと目で分かるようになっていました。

特に気になったのが、先行馬の「連対率(約30%)」と「複勝率(約40%)」です。

どちらも、3回に1回は馬券に絡むという驚きの成績を残していました。

一方、差しは「勝率約6%・連対率約10%・複勝率約18%」とあまり良い成績を残せていません。

単勝・複勝回収率も平均を下回っているので、馬券に絡む強い要素がなければ敬遠した方が無難と言えるでしょう。

さらに悲惨なのが「追い込み」です。

追い込みは、1回も1着になった事がないだけではなく「連対率・複勝率も0%」となっています。

出走数自体が少ないのか?と思って調べてみましたが、他の脚質と比べると少ないという事はなかったので単純に天皇賞・春では追い込みは勝てない・馬券に絡めないという事になります。

どれだけ血統が良くて実力のあるジョッキーが騎乗する場合でも、脚質が追い込みの場合はかなり注意しなければいけません。

内枠が若干有利

競馬の予想では「枠番」も意外と重要な要素となります。

天皇賞・春では「内枠が若干有利」というデータがあります。

特に「1枠」は勝率・連対率・複勝率のバランスが良いので要注目と言えるでしょう。

また、連対率・複勝率だけで言えば「6枠」が好成績を残しています。

枠番の傾向だけを見ると、1枠を始めとした内枠を軸馬にして、6枠を相手馬に選ぶのが基本となります。

もちろん、枠番だけで馬券が当たるほど競馬は甘いギャンブルではありません。

しかし、天皇賞・春には枠番による有利・不利がある事も覚えておきましょう。

各レースの傾向を必ず調べる

今回は、春競馬の中で最も注目度の高い天皇賞・春を例にした予想方法を紹介しました。

しかし、春競馬の期間内には「桜花賞・皐月賞・オークス(優駿牝馬)・日本ダービー(東京優駿)」といったクラシックレースが複数開催されています。

レース場だけではなく、出走条件やコース距離等、レースの内容は全く異なります。

全て同じ予想方法で馬券を買っても的中率・回収率が安定する事はありません。

各レースの傾向を調べて、当該レースに合わせた予想を行うようにしましょう。

春競馬の終わり頃には競走馬の夏バテに注意

春競馬は、3月末の「高松宮記念」から6月末の「宝塚記念」までの期間を指します。

同じ春競馬でも3月と6月では全くレース条件が異なりますよね?

春になり暖かくなった事で活発に動き周り冬シーズンと比べると体がシャープになる競走馬がいるのは事実です。

しかし、5月に突入するとその恩恵はほぼ皆無になると言っても過言ではありません。

春競馬の終わり頃になると、逆に「早い夏バテ」に気を付けなければいけません。

春先から一定のペースでレースに出走している馬は、疲れをしっかりと取る事が出来ていないので5月のレースでは実力を発揮出来なくなると言われています。

一方、春先は調教に専念して5月末からレースに出走するようになった馬は元気が有り余っています。

どちらが、レースで有利になるかは考えるまでもありませんよね?

春競馬の終わり頃のレース予想では「直近の出走履歴の確認」が大切となります。

春先からどれだけレースに出走しているか、忘れず確認・比較をするようにしましょう。

前日・事前購入ではなく、リアルタイムで馬券を購入するという人は「パドック」を見る事をおすすめします。

元気がない・落ち着きがない・体(筋肉)にハリがないという馬は、夏バテを起こしている可能性があります。

逆に、元気ハツラツにパドックを歩き回っている馬は、レースでしっかりと実力を出し切る事が出来ると判断出来ます。

「春競馬」と一括にするのではなく、「序盤・中盤・終盤」と馬券を買う時期によって少しだけ予想方法に変化を付け加えてみてはいかがでしょうか?

まとめ

春競馬予想の方法は、普段の予想と大きく変える必要はありません。

各レースの傾向に合わせて最も勝つ可能性が高い馬を選ぶのがおすすめです。

しかし、春は体がシャープになる競走馬が増える、過去成績があまり参考にならないケースも多いといった特徴がありました。

普段の予想に春ならではの特徴を少しだけ反映させるのが、春競馬の的中率・回収率の安定・向上に繋がります。