競馬には、単勝や3連単といった様々な種類の馬券が存在します。

その中で、使い勝手の良さで人気となっているのが「ワイド」と呼ばれる馬券です。

競馬を始めたばかりの人には、あまり馴染みのないワイドですが、実はワイドは初心者にこそおすすめしたい馬券となっています。

今回は、「馬券のワイドとは?」という疑問に答えていきたいと思います。

ワイドとはどんな馬券なの?

ワイドの正式名称は「拡大馬番号二連勝複式勝馬投票法」です。

正式名称の「拡大」の文字を取って「ワイド」と呼ばれるようになったと言われています。

3着以内になる競走馬を2頭的中させる投票方法

ワイドという馬券の存在は知っていても、どのような馬券か知らないという初心者の人も意外と多くいるようです。

ワイドは「3着以内に入る競走馬を2頭予想する馬券」となります。

選んだ馬の着順は関係なく、3着以内に入る馬を着順不順で的中させればOKです。

3着以内に入る競走馬を1頭的中させる複勝と3頭的中させる3連複の中間のような立ち位置といったイメージとなります。

当たりの点数は3点

ワイドの的中組み合わせは以下の3点となります。

1着-2着
1着-3着
2着-3着

※滅多に起きる事はありませんが、3着が同順で2頭いる場合、3着-3着の組み合わせはハズレとなります。

的中の際は、他の馬券と同様に売上によって払戻金額が変動します。

ワイドの平均配当は600円

気になるワイドの平均配当ですが「約600円」程度だと言われています。

1番人気の組み合わせは2.0倍を下回る事がありますが、レースが荒れて人気の薄い2頭の組み合わせになると、ワイドでも高額配当になる事がたまにあります。

しかし、基本的には払戻金額は1000円以下になると考えておいた方が良いでしょう。

ワイドは当たりやすさが魅力!活用方法によっては収支のプラスに出来る馬券

ここでは、ワイドの「メリット」について解説していきます。

他の馬券に唯一無二のメリットがあるように、もちろんワイドにも唯一無二のメリットが存在します。

ワイドで安定した勝つを得られるようになるには、ワイドのメリットとデメリットをしっかりと把握して使う事が大切となります。

2頭選ぶ馬券の中で最も的中率が高い

ワイドのメリットとして多くのサイトで挙げられているのが「2頭選ぶ馬券の中で最も的中率が高い」という点です。

先程も解説した通り、ワイドは3着までに入る競走馬を2頭当てればOKです。

同じ2頭選んで当てる馬単や馬連と比べると単純な的中率がワイドの方が高くなっています。

18頭立てレースの的中率
馬単:約0.32%
馬連:約0.65%
ワイド:約1.96%

1レースで3つの当たりがある事に加えて、馬単・馬連と違って3着まで余裕がある事から、単純な的中率が約1.96%となります。

馬単・馬連の2倍以上も当たりやすいというのは大きな魅力だと言えるでしょう。

複数的中する可能性がある

気付いていない競馬初心者・ワイド未購入者も多いですが、実はワイドは「複数的中する可能性がある馬券」でもあります。

馬単・馬連で「1-2」と「1-3」の2つの組み合わせの馬券を購入しても、馬券が当たる時はどちらか1つだけです。

一方、ワイドで「1-2」と「1-3」の2点を購入したレース結果が「1-2-3」となった場合、どちらも的中となります。

この複数的中する可能性があるといった点に旨味を感じている競馬ファンも多くいます。

馬券の買い方や予想がかなり上手ではないといけませんが、1レースで最大3点まで的中が狙えるのはワイドの強みです。

平均配当の低さがワイドの唯一のデメリット

もちろん、ワイドにもデメリットは存在します。

ワイド唯一のデメリットが「平均配当の低さ」です。

先程も解説しましたが、ワイドの平均配当は「約600円」です。

この平均配当には「大荒れしたレース」も含まれています。

平均の底上げとなっている大荒れしたレースを除けば、平均配当はさらに低くなります。

実際にJRAの払戻情報を確認してみると、ワイドの払戻金額は「1.5倍~4.0倍」がほとんどとなっています。

平均配当が低いので、複数点数購入してしまうと、トリガミのリスク急激に高くなります。

ワイドを買う時は、出来るだけ無駄な馬券を省いて、購入点数を絞る必要があります。

ワイドが活用出来るレースは意外と多い

平均配当の低さから、馬券を手広く買う事が出来ないワイドですが、実は「ワイドが活用出来るレース」は意外と多く眠っています。

ワイドで安定して勝つ、競馬の収支を上向けるには「レース選び」と「ワイドの買い方」が重要となります。

当てやすいからといって適当なレースでワイドを買うのではなく、ワイドが活かせるレースをしっかりと探してワイドを活用する事を意識してください。

圧倒的1番人気がいるレース

ワイドが活躍する、活用しやすいレースの条件として「圧倒的1番人気がいるレース」が挙げられます。

圧倒的な1番人気は、1着になる可能性だけではなく「3着以内に入る可能性」も高くなっています。

3着以内に入る2頭のうち1頭を絞る事が出来るというのは、かなりのアドバンテージだと言えるでしょう。

「1番人気+上位人気」や「1番人気+中穴」といった相手を考えるだけなので、予想難易度をかなり下げる事が出来ます。

しかし、何度も言うようにワイドは平均配当が低いので、1番人気と上位人気の組み合わせを購入する際はトリガミに気を付けましょう。

トリガミにならないようにワイド1点購入をするのもおすすめです。

一方。1番人気と穴馬を組み合わせる場合は、少しだけ購入点数を増やす事が出来るようになります。

払戻オッズを確認しながらになりますが、1番人気と穴馬であれば最大3点ぐらいまで増やしてもトリガミになる心配はありません。

当該レースの自分の予想に合わせて適切な買い方を選択しましょう。

出走する頭数が少ないレースの方が安定感は増す

ワイドを活用して競馬の収支を安定させたい場合は「出走する頭数の少ないレース」を選ぶのがベストです。

出走頭数が少なくなると、各馬券の払戻オッズも低くなりますが、元から平均配当が低いワイドはそこまで大きな影響を受けません。

出走頭数が少ないという事は、単純に選択肢が少ないので、的中率アップに繋がります。

お試しでワイドを試してみたい、ワイドの活用方法を探したいという人は、出走頭数の少ないレースを探してみてください。

出来れば資金は集中させる

レース選びとはテーマが異なりますが、ワイドを購入する時は「資金を集中させる」のが基本となります。

圧倒的1番人気がいるレースで、穴馬と組み合わせるからといって点数を増やしてしまうと、当たった時の利益を減らすという結果を招きます。

無駄な馬券を削って、その分浮いた資金を購入するワイドに上乗せした方が、コスパは向上します。

購入するワイドの組み合わせに迷ってしまった場合は、そのレースでのワイド購入を諦めて、しっかりと購入点数を絞れたレースに資金を回して当たった時に得られる利益を増やしましょう。

まとめ

馴染みがないという競馬ユーザーも多い「ワイド」ですが、実はデメリットが1つしかなく、メリットが多い馬券です。

ワイドを活用するには、3着までに入賞する可能性が高い馬がいるレース等の条件を満たしておく必要はありますが、条件を満たしたレースであれば収支を安定させやすくなっています。

ワイドに合わせた買い方を覚えたり、条件を満たしたレースを探すのに時間がかかったりと、慣れるまでは少し手間のかかるという人も多いと思います。

しかし、ワイドを活用をマスターすれば、念願だった競馬での長期的なプラス収支を実現させられる可能性が高くなります。

競馬で負けたくない、出来るだけ収支を安定させたいという人は、今回の記事を参考にワイドを購入してみてはいかがでしょうか?