競艇・ボートレースは、1レースに出走する挺(ボート)が最大6挺だという事から「簡単に当てられそう」と考える人も多くいます。
しかし、競艇で安定して1日5000円を稼ぐのはかなり困難だと言い切れます。
確実に勝つ方法ではなく、回収率を上げる・勝率を上げるという基本を学ぶことをおすすめします。
今回は、競艇で安定して1日5000円を稼ぐ事が不可能な理由を解説します。
安定とは無縁!競艇はそもそもギャンブル
「安定して1日5000円稼ぐ」という事は「毎日競艇で勝つ」という事になります。
競艇・ボートレースは毎日どこかのレース場でレースが行われているので、1日5000円勝てるのであれば1ヶ月で15万円稼げる計算となります。
しかし、競艇は「ギャンブル」でです。
必ず当たるレースがあれば安定して稼ぐ事も可能ですが、そんなレースは存在しないので安定して1日5000円稼ぐ事はかなり難しくなっています。
競艇の平均回収率は75%
舟券の購入金額や予想の仕方によって的中率・回収率は人それぞれ異なります。
競艇をしている人の平均回収率は「約75%」と言われています。
回収率75%とは「1000円賭けると平均で750円が返ってくる」というイメージです。
賭け金の100倍以上の払戻金を得られる事もあります。しかし、ハズレて1円も得られない事もありますよね。
その両方を合わせた平均が「回収率75%」となります。
もちろん、平均なので回収率が100%を超えている人も少なからず存在しますが、全体の1割に満たないと言われています。
ほとんどの人は舟券を購入すればする程、回収率が75%に近づいていくので競艇で儲ける事自体が難しいと言えます。
短期間であれば回収率100%超えは可能?
数レースや1日単位であれば回収率が100%を超える事も珍しくありません。
しかし、安定して1日5000円儲けられる事とは話は別です。
当日のプラス収支が5000円を超えた時点で舟券購入を辞めれば1日5000円の儲けを達成出来ます。
1レース目や2レース目に舟券を当てる事が出来れば当日の勝ちや1日5000円儲けられる可能性は上がります。
しかし、1レース目・2レース目の予想を外してしまうと当日に勝つ事も難しくなります。
毎レース1000円賭けているケースであれば、1レース目に外すと「-1000円」となり、当日の収支を「+5000円」にするには舟券を購入する前より「1000円多く」プラスを出す必要が出てきます。
予想が外れれば外れる程、当日のマイナス収支は増えていき、回収するためには前回より多くの金額を賭ける事が必須となります。
毎日運良く1レース目・2レース目に舟券を的中させられた日等、短期間であれば回収率100%超えは可能ですが、毎日回収率100%超えはプロの予想屋でも至難の業です。
舟券ごとの的中率があまり高くない
競艇は、選手の腕・調子・モーターの善し悪しといった様々な要素があるので理論的な的中率はほとんど参考になりません。
しかし、理論的な数値として
単勝「1/6(約16%)」・二連単「1/30(約3%)」・3連単「1/120(約0.8%)」となっています。
最も的中率が高い複勝舟券でも「2/6(約33%)」程度と、理論上の的中率はそこまで高くないギャンブルと言えます。
的中率が高い舟券ばかりを購入しても儲けられない
1日5000円の儲けを優先する場合に「最も当たる確率が高い単勝・複勝舟券だけ買えば良いのでは?」誰もが1度は考えると思います。
しかし、ボートレースは、1コース(1号艇)が最も有利で次いで2号艇3号艇と内枠から順に勝ちやすいといった特徴があります。
また、使用しているモーター・ボート・プロペラは同じ物を使用していますが、選手の腕には大きな差があります。
1コースにトップレーサーが乗った際の1着率は70%を超える事も珍しくない事から人気が集中してオッズに偏りが出ます。
理論上の的中率は1/6の単勝舟券ですが、オッズを見てみると1番人気は「1.1~1.4倍」程度となっています。
単勝1番人気の平均である「1.3倍」オッズとして1日5000円儲けるには、1レース1点購入で「1万7000円」賭ける必要があります。
しかし、トップレーサーの1号艇でも1着率は「70~80%」となっているので3~5回に1回はハズレてしまう計算になります。
単勝舟券で1万円以上のマイナスを当日で回収するのはかなり困難だという事が分かりますよね。
さらに、理論上の的中率が高い複勝舟券も同様です。寧ろ、複勝舟券は購入する人(売上)が高くないのでちょっとした金額でオッズが変動します。
しかも、複勝の1番人気の倍率は「1.0倍」と購入金額と同額の払戻金となる事も珍しくありません。
単勝・複勝舟券は的中率は上がりますが、回収率は上がらない舟券と言えます。
外れる可能性があるのに、当たっても儲けがない事もある1番人気の複勝舟券では、1日5000円の儲けを出す事はほぼ不可能となっています。
3連単舟券は的中率が下がる
「的中率が高い舟券で稼ぐ事が不可能なら払戻金が多い3連単で稼げば良いのでは?」という考えに行き着いた人も多いですよね。
3連単は、単勝・複勝よりも払戻金が多いので回収率を上げる事が可能です。しかし、1~3着の全ての順番を当てる3連単は的中率が下がってしまいます。
競艇歴が長いベテランファンでも数レース連続で3連単を外し続ける事も多々あります。
競艇を始めたばかりの知識や経験がない人だと3連単を当てる事がそもそも困難です。
また、初心者の人に多い「当てるために購入点数を増やす」という行為は、的中率だけではなく回収率が下げる事に繋がるリスクも伴います。
的中すればそれならの払戻金が得られる可能性のある3連単ですが、安定して1日5000円を稼ぐにはあまり向いていないと言えます。
3連単より当たりやすく単勝より配当が高い2連単も危険
2連単舟券は、1着2着の順番を当てるだけなのでそれなりの的中率をキープする事が可能です。
さらに、1番人気のオッズが「2.0倍」前後と単勝よりも高配当が期待出来ます。
単勝と3連単の美味しい所取りに見える2連単も結局は同じです。
確かに、3連単よりも当てやすく単勝より配当が高くなっています。
しかし、メリットだけではなくデメリットも存在します。
1コースにトップレーサーのA級選手が出走するレースでも、他のコースの選手の実力が拮抗していると2着の予想が困難になり予想が難しくなります。
予想が困難になった末に「1-全」と5通りの舟券を購入すると配当金額が購入金額を下回るリスクが生じます。
また、出走する選手の腕に差があり過ぎるレースだと人気が集中してオッズが思ったよりも低く儲けが少なくなってしまいます。
一見、メリットしかないように見える2連単も結局は、購入し続けると回収率が75%に近づく事になるので注意してください。
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まとめ
競艇・ボートレースは、1レースに出走するボート(挺)が少ないといった理由で「1日5000円ぐらいなら安定して稼げるのでは?」と考える人も珍しくありません。
しかし、実際は競艇の平均回収率が75%だったり、各舟券にはそれぞれ異なるデメリットが存在します。
上記の理由から競艇は、安定して1日5000円稼ぐには適していないギャンブルと言えるでしょう。