競艇は、スマホがあれば1点100円という少額から遊べる事で人気を集めています。
趣味やスポーツ感覚で楽しんでいる人も増えていますが、人生が狂ってしまった人も多くいます。
ポップさやクリーンさといった明るいイメージが先行しがちな競艇ですが、実は一瞬で10万負けをしてしまう恐ろしいギャンブルでもあります。
今回は、競艇というギャンブルの恐ろしさを解説していきます。
競艇はいくらでも賭けられるギャンブル
競艇の特徴として「1点100円から遊べる」といったリーズナブルさを挙げる人も多くいます。
もちろん、その情報は間違いありません。
競艇の舟券の最低賭け金は1点100円なので、100円あれば1レースでしっかりとギャンブルを楽しめます。
この最低賭け金ばかりがクローズアップされていますが、「最高賭け金」を知っているという初心者はあまり多くはいません。
実は、競艇には「最高賭け金は存在しない」といった特徴があります。
要するに、賭けようと思ったら1レースで好きなだけ賭けられるという事です。
1点100円のリーズナブルなさはギャンブル中毒にさせるための罠
1点100円で賭けられるリーズナブルさは「ギャンブル中毒・依存症」にさせるための罠だと言われています。
「100円から賭けられるなら」といった理由で競艇を始めてハマったという人は意外と多くいます。
しかし、そのまま少額で競艇を遊び続けられるという人はほとんどいません。
ほぼ全ての人は、1レースに賭ける金額が徐々に増えていきます。
気付けば1レースで数千円、数万円を賭けるようになっていませんか?と聞かれてギクリとした人も多いですよね?
少額で気軽に始められる競艇ですが、ハマったからといって責任を取ってくれる人はいません。
ギャンブル中毒・依存症になっても「自己責任」や「自業自得」で突き放されるのが競艇です。
当たったという成功体験が賭け金を釣り上げていく
1レースに賭ける金額が大きくなる理由の1つとして、予想・舟券が当たったという「成功体験」が挙げられます。
少ない金額でも予想や舟券が当たれば嬉しいですよね。
払戻オッズが30倍や50倍といった中穴配当が当たると、その時の興奮や嬉しい気持ちを忘れられなくなってしまいます。
その結果、「購入点数を増やして当たる確率を上げよう」「1点に賭ける金額を増やして払戻金をアップさせよう」と考えます。
短期間で急激に賭け金が釣り上げっていく人は珍しく、寧ろ、気付かない間にゆっくりと賭け金が増えていたという人の方が多い傾向があります。
競艇は、本人が気付かない間に徐々に賭け金が釣り上がっていく恐ろしさを持っています。
最終的に1レースで10万負けをする人も…
少ないお金で遊べる事に惹かれて始めた競艇ですが、自分が知らない間に1レースに賭ける金額が増えてしまいます。
多くの人は1レースで数千円程度で遊び続ける事が出来るでしょう。
しかし、自分を制御出来ないギャンブル中毒・依存症になってしまい、1レースで10万負けをした人も数多くいます。
競艇は気付けば10万負けをしているギャンブル
競艇にハマってしまえば、後はズルズルと賭け金が増えていきます。
始めたての頃に決めた、1レース1日の上限を今でも守れているという人はいるでしょうか?
恐らく100人に1~2人程度だと思います。
多くの人は最初に決めた上限の数倍は使うようになっているのではないでしょうか?
競艇は気付けばかなりの金額を負けてしまうギャンブルなんです。
1レースで10万負け…
もっとも酷い状態になると「1レースで10万負け」をする人もいます。
もちろん、毎レース10万円を賭けるのではありません。
1日の最後に賭けられるレースに10万円を賭けるといったパターンです。
1日舟券を買い続けて負けている時に、その日の負けを取り戻すために10万円という大金を賭けようとします。
この賭け方が増えたのはここ数年です。
動画配信サイトで競艇関連の動画が爆発的に増えました。
競艇動画の中には、視聴数を稼ぐために1レースで大金を賭けるといった危ない賭け方を実践しているものも珍しくありません。
大金を賭けて、無事舟券を当てて負け額を取り戻す、動画で見た他人の成功体験を見て憧れる人も増えたようです。
その結果、1日の負けをチャラにする、1日を大勝ちで締めくくるために、1レースで10万円という大金を賭けてしまいます。
もちろん、そんな賭け方をした舟券の的中率は普段よりも大幅に下がります。
憧れた動画のような結末になる事はなく、最終レースまでの負け額+10万負けという大きすぎるマイナスだけが残る事になります。
1日で10万負けを経験した事がある人も多数
「1日で10万負け」を経験した事がある人は、思っている以上に多くいます。
一見すると「1レース10万負け」よりもマシに見えるかもしれません。
しかし、10万円を稼ぐためには「どれぐらい働かなければいけないのか」を想像するとゾッとしますよね。
1週間や2週間、人によっては稼ぐのに1ヶ月かかるかもしれない10万円がたった「7~8時間」でなくなってしまいます。
当日の朝は「そんなにお金は使わないようにしよう」と考えていても、競艇は知らない間に賭け金が釣り上がります。
序盤のレースで舟券が全く当たらなければ、4レース目ぐらいから予算オーバーをしてしまっているという人も多いと思います。
負けを取り戻そうとして、賭け金が雪だるま方式に増えていき、気付けば10万負けをしていたというケースが相次いでいます。
一ヶ月単位なら10万負けをしている人も意外と多い?
1レースや1日といった短い期間で10万負けをする人はごく一部です。
しかし、1ヶ月という少し長い期間で見ると、10万負けをしている人は意外と多くいます。
週に2~3回・1日8レース以上、舟券を購入する習慣があるという人に特に多くなっています。
少ないお金で遊べるからといって、頻繁に舟券を買っていては意味がありません。
競艇が趣味・習慣になっている人は、いずれ毎月10万負けをするようになります。
実はパチンコ・パチスロの方が10万負けをする可能性は低い
パチンコ・パチスロは2000年代序盤には遊技人口が1000万人を超えるといった今では信じられない程の人気を集めていました。
その影響から、ギャンブル中毒・依存症と言えば「パチンコ・パチスロ」をイメージする人も多くいます。
競艇とパチンコ・パチスロの違いとして挙げられるのが「1日に負けられる額」です。
何度も言うように、競艇は1日に10万円や20万円、やろうと思えば100万円以上をたった数分で失う事が出来るギャンブルです。
一方、パチンコ・パチスロで1日10万円負けるのは意外と難しくなっています。
もちろん、パチンコ・パチスロの方が良いというわけではありません。
しかし、「パチンコ・パチスロよりもマシ」と思って競艇をするのは間違いです。
どちらも違った恐ろしさのあるギャンブルですが、「1日に負けられる額」や「10万負ける可能性」で言えば、競艇の方が高くなっています。
簡単に10万負けする競艇なんて今すぐやめよう
モータースポーツや少額で遊べるといったクリーンなイメージが定着しつつある競艇ですが、簡単に10万負けが出来る恐ろしいギャンブルです。
最初は、お小遣いの範囲内で遊ぶ事が出来るかもしれませんが、気付かない間に使ってはいけないお金に手を出してしまう程、ハマるかもしれません。
どれだけ情報を集めても、どれだけ上手な舟券の買い方を勉強しても、そもそも競艇は安定して勝てるギャンブルではありません。
簡単に10万負けが出来る競艇なんて今すぐにやめてしまいましょう。